「夢と現実」

今年初のNOBUYAの夢を見た。それはあまりにもリアルすぎて目が覚めたのだが、それさえも夢なのか現実なのかがわからなくなり、とにかく忘れないうちに書き留めておこうと思ってアトリエに置いてある夢日記を取りに行った。

それはNOBUYAの臨終シーンで実際の時はいなかった高尾時代の仲間達や初めて会う人たちがみな勢揃いしていた。私は彼の枕元にいてその顔をじっと見つめている。一瞬意識が去って行ったように見えたので周りのみんなに「ただいま逝きました。」と告げた。するとNOBUYAが薄目を開けて「まだ逝ってねえよ。」と突然しゃべったのだ。緊迫した空気がそれで一気に和み、みな笑った。私は慌てて「ご、ごめんっ!!」と謝って、姿勢をただし固唾を飲んでさらにNOBUYAを見つめ直した。すると今度は彼「フッ」と吹き出し笑いをするではないか。(この感じは生前よくやっていた笑い方である。)「ど、どうしたの?」と聞くと「いやぁーまいったな。あまりにも死ぬ時にぴったりな光景が見えるから凄いなーと思ってね」と言うのだ。「それってどういう光景?」と聞くと「お花畑だよ」と彼。「どんなお花?」と聞くと「百合だよ。白い百合の花が最初すべて蕾なんだけど、それが次々に開いていくんだ。それも無限の空間にね」と。「それってとってもきれいじゃない?」「うん。とてもきれいだよ。」私にはそれがまるで自分にも見えるかのようにありありと想像することができたので、しばらくの間その光景をずっと眺めていた。それは喜びで叫び出したくなるほどの明るく美しい光を放っていた。そうしたら何故かNOBUYAは更に元気になって、しまいにはそこから立ち上がり私と2人で手をつないで一同が呆然とする中、笑いながら外へと一緒に出ていくというラストシーンでバチッと目が覚めたのだった。時計を見るとなんと4時1分。私達の故郷余市のサインではないか!と1人で大興奮したのだった(笑)そして目覚めたあとはずーっと体中が暖かさで包まれていたので、彼がいるのだと感じ嬉しくなって「NOBUYAありがとう!」と何度も声に出して語りかけた。

それから少し経った日に友達の「たま」が愛犬の「茶太」を連れて遊びに来た。茶太は我が家のオオカミ犬「ドン」の唯一の犬友である。その日はたまとパソコンで映画を見ていたのだが、その時私はハッキリとした音を聞いたのだ。それはNOBUYAがいつも外から帰ってくる時、玄関の扉を開ける彼特有の音だった。あまりにも大きな音でハッキリと聞こえたため一瞬NOBUYAがいないことを忘れ「あ、帰ってきた!」と普通に思ってしまったほどだった。でも「あれっ、NOBUYAはいないんだった。」と思い直したのだが、その音が聞こえた瞬間にドンと茶太は同時に玄関へ一目散に駆けて行ったのである。もしや本当に誰か来たのかなと思い私も玄関へ行ったのだが誰もいなかった。そしてたまにはまったく何も聞こえなかったと言う。私1人なら空耳だったかもしれないが、人間よりも数倍耳のいい動物の2人が即座に反応したのを実際に見て、やはり彼らにも聞こえていたのだと思ったのだ。NOBUYAは特に日頃私やドンがお世話になっている人が来る時にはよく家に帰ってきているのではないだろうかと思う。きっとみんなに「ありがとなー。」と心から言っているに違いない。彼はそういう人だ。みんなの事をいつも気にかけて考えていた人。彼の人徳の恩恵に預かって私達もこうして生かされていること、本当に感謝です。今年もどうぞよろしくお願いします。

いつもありがとう。愛をこめて。

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