「命日」

今年の8月27日でNOBUYAが旅立って丸5年が経つ。
この言葉を放っている自分の感覚はやはり、まだどこか夢のようでもあり、それでいてこの5年間に経験したすべてのことがとてもリアルに感じられてくる、不思議な気持ちでもある。ただひとつハッキリしてるのは、彼の肉体はないが、彼をずっと感じてきたということだ。毎日の挨拶はもちろんのこと「ありがとう」「愛してるよ」と常に話しかけていることもあるだろう(笑)。それは2013年に旅立ったDONの母親、オオカミ犬のnociwに対してもそうだし、現在ともに暮らすDONに対しても、そして自分自身に対してもずっとそうしてきていることなので私にとっては自然なのだが…。だから目に見えるか見えないかだけの違いで、心を寄せると感じられるのだ。彼は私が自作の詩を朗読するのが好きだった。たまにいきなり「じゃ今の気持ちを詩にして唄ってみろよ!」とけしかけてきたり…(笑)。だから、この5度目の命日にNOBUYAへ詩を捧げようと思う。心から愛と感謝をこめて。

「愛すること」

子供のころ 気がつくとあなたがいた
愛を告げられた15才のわたしは 今の未来を想像もしていなかった
愛とはなんなのかも よくわかっていなかった
ただ一緒にいることが うれしくて たのしくて よろこびだった

大人になるころ そばにいつもあなたがいた
夢中で愛しあった あのころのわたしたちにも 今の未来はとても想像できなかった
お互いの我をさらけだし 傷つけあってもなお
ただ一緒にいることが うれしくて たのしくて よろこびだった

あなたが突然にここから旅立つ時 目の前にわたしはいた
あなたはその瞬間 ひたすらにわたしの目を見つめていた
ただじっと じっと 見つめ続けていた まるで永遠の時のように

ありがとう あいしてる ありがとう あいしてる
心の中で 何度も何度もくりかえしていた

そしてなぜか 次の生でまた会えたなら
その目を見ればきっと あなただとわかると 
確信している もうひとりのわたしがいた

目に見える世界に 今はもうあなたはいない
だが 目に見えない世界に あなたは今もいつづける
今というすべてのなかに 過去も未来も存在しているから

愛はよろこび あなたがわたしにくれた 最高の贈り物
愛はよろこび わたしのなかから 無限にあふれだしてくるもの

この世界で一番大切なことを あなたはわたしに教えてくれた
あなたの生き様が わたしに気づきを与えてくれた

だからわたしは愛に生きる その喜びに溶け入るように
だからわたしは愛に生きる その喜びに溶け入るように

やがてはまた 死にかわり 生まれかわり あなたに会う日をたのしみに

「オレを信じろ」それがあなたの口癖だった
その意味が今になってようやくわかるようになったよ

わたしは信じる 目に見えないもののちからを
わたしは信じる 目に見えない愛のちからを