2015

2015.12.25_>>>_満月

「愛によせて」2015年最後の満月も美しかった。新居に越してから、庭から眺める月の美しさに酔いしれている。毎年、1年という年の長さがどんどん短くなっているように感じるが、密度の濃さはどんどんと深くなっていく。今の自分の内側を覗くと、やはり幸せ感というものに包まれていることに気づく。その源をたどってゆくと、ひとつになって、みんなつながっているんだよなーという疑いようのない、確かな真実へと辿り着くのだ。私達ARTGYPSYはほんとうに、まわりの存在に助けられ、支えられ今ここに生かされている。そのことに深く深く感謝して、また一歩づつ楽しんで歩いていけたらいいな。すべての川が 大海へ向かって流れるようにすべての愛は やがてひとつの源へと集う時が熟し 地球の子宮へと宿りし命よあなたの父と あなたの母の 愛の儀式を はじめましょう私はうたう 天とともに この幸せの時 喜びの時をおめでとう おめでとうあなたの真の 愛によせて




 
_ 2015.11.27_>>>_満月

「ナマステ!」満月に岐阜でARTGYPSY ARTSHOWをやってきた。会場は自由空間「ナマステ」。今年は岐阜との縁が繋がった年で、6月6日「仙龍庵」でのアートショーに続き、岐阜で2度目の開催となった。オーナーの「美和」とは2月22日、新橋
nociw galleryでのイベント「ちよにやちよに」で初めて会ってから、まだ数回しか会ってはいないが、屋久島ツアーからの帰り道にNOBUYAが「ナマステに寄って行こう」と言ったので連絡して結局2泊した時、さらに親しくなることができて今回の流れになった。nociw galleryのファミリーである「上田さん」、「とし」、「HARUNA」は前日から仙龍庵に泊まり、大宴会を繰り広げていたようだ。当日ナマステに到着すると、笑顔で迎えてくれた3人が昨日の模様を語ってくれた。今回のゲストミュージシャンは地元を拠点に活動している「Bジェネレーション」。そのボーカル「愛」とギターの「シンさん」夫婦も昨晩は仙龍庵でミニライブをやって大いに盛り上がったらしい。そんな風にもう下地は十分温まっている中、岐阜ファミリーに見守られての初コラボレーションはとっても楽しかった。屋久島で一緒に過ごした「あぱっち宮原」もいて、再会を喜んだ。当然のようにあぱっちもコラボに加わり、バラフォンの「けんちゃん」、ディジュリドゥの「たけちゃん」も参加してにぎやかになった。特に子供達が詩に反応して私の言葉の後を追ってきたりといった、思わぬギフトがあったりして、とてもピースフルなショーになっていった。終了後nociw galleryのプロデューサーでもある上田さんが言ってきた「最近HARUNAとね、来年はnociw galleryでも∀が子供達と触れられる機会が作れたら素敵なことが起こりそうだねって、丁度そんなことを話してた矢先だったんだよ。今日のアートショーはまるでそんな未来を想像させてくれたから、僕は本当に嬉しくてHARUNAと2人、笑いがとまらなかったんだ。いやぁー幸せだったなー」そんな感じ方をしてくれる上田さんに改めて感謝の念がわき起こった。Bジェネレーションの2人も「もー最高ー楽しかったー!」と、また是非一緒にやらせて欲しいと思ってくれたようだ。これがアートショーの醍醐味でもある。色んなミュージシャンとセッションすることで、様々な体験ができて私達の方こそ最高に幸せだなと思うのだ。美和もとても満足そうだった。ナマステに集う素敵な人達にありがとう!12月10日の新月の頃には伊豆の「かりゆし工房 一枚の板」にて急遽ARTGYPSY ARTSHOWが決定した。NOBUYAが閃いた今年のARTGYPSYのテーマは「SUPER PEACE-FANTASY-」なのだが、私には毎日がファンタジーのように思えてくる今日この頃だ。ARTSHOWでつながる人々とのご縁に、大きな愛を感じずにはいられない。みなさん、いつもありがとう!











 
_ 2015.10.27_>>>_満月

「鳥のように」毎朝、鳥達の声で目が覚める。秋分が過ぎて冬至に向かう日々、彼らの鳴き声は夜明けの空にこだまする。2週間ほど前、真っ白になった富士山の雪がまた溶け出してきたようだ。様々に表情を変える富士山の頭を拝むのも毎日の楽しみである。先日、庭の掃除をしに玄関口までいった時のこと、我が家の玄関前には雨樋があってその雨水を受けるために中がえぐられた石が置いてあってちょうどそこが小さな池のようになっているのだが、玄関前の柿の木に大勢の鳥達が集まって来たのだ。みんなで何やら喋っている。あまりに可愛らしいので私は玄関に座り込みじっと彼らの様子を伺っていた。すると一羽がすっとその池に飛び移ってバシャバシャと水浴びをし出したのだ。その他大勢はじっとその一羽を見つめている。しばらくして最初の一羽が木に戻ると、今度は別の一羽がやってきて水浴び。そうやって一羽ずつ順番に順番に自分の番がきたらさっそうとその池の中に飛び込んでくるのだ。水浴びの仕方も様々で出たり入ったりしながら遊ぶ子や、ダイナミックに一気にバサーッと音をたてて突っ込んで来て大胆に水しぶきを上げる子。山の上には水がないからか、彼らはその小さな水溜まりを味わって本当に気持ちよさそうにしているのだ。その遊びがよっぽど彼らには気に入ったらしく、飽きずに何度でも繰り返し順番を待っている。私は本当に感動してしまった。だって横入りなんかを絶対しないでちゃんと自分の番を待っている彼らの姿。そして一羽一羽に個性というものがあること。それは考えてみれば当たり前のことだが、普段は鳥は鳥としか認識していなかった自分がいたのだ。ささいな事かもしれないが私は感動のあまりその場から動けなくなって、彼らがすっかり遊びきって柿の木から飛び去っていくまでの一時間ほどの間ただただ幸せな気持ちで、ずっとそこに居たのだった。その余韻がいつまでも残り、嬉しくてNOBUYAに話していたら1本の電話が鳴った。突然の仕事の依頼。原宿で40年も前から自然食を提供しているマクロビレストラン「もみの木ハウス」での10月31日のハロウィーンパーティ。当初決まっていたDJが急にできなくなったらしくNOBUYAにDJをやってもらえないかとのことだった。NOBUYAの提案でARTGYPSY ARTSHOWもやることになり5時間のパーティへの参加が決まった。ARTSHOWのゲストミュージシャンは、偶然その日はレコーディングで東京に行く予定があったというバイオリニストのHOLY。急な話ながらちゃんとそこへ向かえるように事が進んでいることに感謝した。ちょうど引っ越してから久々に家でDJを楽しむようになっていたNOBUYAにはうってつけの話だなと思った。神様は準備が整った者にこうして仕事を与えてくださるんだな、きっと。先週下見に初めてお店を訪れたら、店内にはスティービー・ワンダーやデビット・ボウイなどお店のファンだというアーティストの痕跡があちらこちらに残されていた。オーナーもかつてはポール・マッカートニーの専属シェフを務めていたそうだ。歴史を感じさせる店である。このハロウィンパーティーでは仮装して来たお客様には最初のドリンクを無料で提供してくれるとのこと。場所柄外国人のお客様も多いという、突然降って沸いたもみの木ハウスのハロウィーンパーティ。いったいどんな夜になるのだろう?ま、私達はいつものように楽しむだけである。そう、鳥のように。




 
_ 2015.9.28_>>>_満月

「ルビーの指輪」秋の実りを満喫している。新居に暮らしてひと月が過ぎた。色んな仲間達が「2人はいったいどんな所に越したんだろう?」と興味を持ってやって来る。子供達は特に大興奮して声を上げながらあちこち駆けて回る。先日遊びに来た「悠一郎+美千代」の息子「悠麻」は中庭で1人ぶつぶつ喋りながら、時には奇声を発しながら、もくもくと土をいじっていた。「裕二+由美子」の娘「ひまり」と「れのん」は大きな画用紙に自由に絵を描いたり、楽器で音を出したりして歌ってはしゃいでいた。ここではどんなに大きな声を出しても平気なので、お母さん達が「しっ。静かにしなさい!」と怒る必要がない。凄い場所に当たったものだと思う。私の今の楽しみはリビングに作ったDJブースでNOBUYAがDJをやってる時に自由に思いっきり踊ることだ。リビングのある家に暮らすのは久しぶり。高尾ではひと間で寝たり食べたりしていたから、10年間よくやったなと今にして思う。ずっと出番のなかったターンテーブルをセットして久々にレコードを聞いた。ジャケットの埃を払って針を置く時のぞくっとする感覚。プツプツというなんともいえない音とともにその暖さに包まれる至福の時間だ。「あー音楽ってサイコー!」その音に浸りながら体が動くままに身を任せて踊ることが今の私には必要だったんだなーと思った。体がどんどんほぐれてきて身も心も軽いのだ。NOBUYAの最近の楽しみはもっぱらHARD OFFで安いレコードを見つけることで、先日「いいのがあったぞー」と喜んで帰って来たその手に持っていたのは80年代に出た寺尾聡の「リフレクションズ」というアルバム。この中に入ってる「ルビーの指輪」はその年の日本レコード大賞を受賞した。子供だった私達はこの曲がとても好きだった。しかもこのアルバムはそれ以外にもいい曲ばかりで、アルバムの構成もちゃんと考えられていて何度でも繰り返し聞くことができて飽きがこない。まさに名盤なのである。俳優である寺尾聡の作詞・作曲のセンスもいいし、何より低音を響かせる声がいい。そしてプロデューサーやサポートしているバックのミュージシャン達も実に素晴らしいのだ。人生で一枚のアルバム。それも傑作を残せるということは本当に凄いことだと思う。大人になった私達はアーティストとしての寺尾さんに改めて感動を覚えたのだった。という訳で、我が家に来た人はまずこのアルバムをフルで聞かされて、そのあとDJ NOBUYAの操縦でワールドワイドな音の旅へと誘われるのだった。毎晩寝る前にはNOBUYAの気分で選んだ「今日の一枚」というのを聞きながら、時にはダンサブルに、時にはアンビーに、今日一日の平安に感謝しながら音とともに眠りにつく。そんな何気ない毎日に幸せを感じている。先日は玄関の前の大きな柿の木から熟した柿が自然に落っこちていた。舐めてみたら甘いではないか。そのまま柿のロージャムを作ったらなんという美味しさ!今日は裏の森でNOBUYAと栗拾いに夢中になった。さて、どうやって食べようかなと考えるだけでワクワクしてしまう。森の恵みにありがとう!


 
_ 2015.8.30_>>>_満月

「引っ越し花火」屋久島個展へ出発する3日前に山梨へ引っ越しをした。1ヶ月間留守にしていたので新居での生活にはやっとちょっと慣れてきたというところだ。まだまだ掃除や整理整頓をしなければならないので快適に暮らせるようになるまでは時間がかかるが環境的には気に入っている。今年になって高尾で借りていたアトリエを急遽出なければならないことになり、新しいアトリエを高尾で探していたのだがなかなか見つからず、縁あってこの地に呼ばれたという感が強い。でも高尾の仲間達とは相変わらず行ったり来たりしているし、離れたという気がまったくしないのだ。よかったなと思う。振り返れば高尾で暮らした10年間もあっという間だった。オオカミ犬「nociw」と暮らすために高尾に移り住み、仲間がどんどん集まってきていつの間にかできていたコミュニティ。その繋がりの中で今の場所に導かれた。本当にご縁とは不思議なものである。私達は北海道の田舎育ちということもあって、自然が大好きだ。特に私は森が近くにないと息が詰まりそうになる。高尾の家は森まで歩いて行くことができた。今度の家はどうなるだろうと思っていたが、小さいけれども山の頂上にあり家の裏が森なのだ。ありがたい。神様に感謝である。裏の森には動物達が生息している。引っ越し最中には一匹の猿がじっとこちらを見つめていて目が合った。「猿と目を合わせちゃいけないよ。襲って来る場合もあるからね」と屋久島の「なお」に言われていたが、「この猿は大丈夫」と何故か思えて視線を合わせた。黒く澄んだ瞳のその猿は何か言いたげにしばらくこちらを見つめていた。「これからここに住まわせてもらう者です。どうぞよろしく」と心の中でつぶやいた。ある時は生まれたばかりのウリ坊が7匹、道をちょろちょろと横切って行った。母親の猪がいつ現れるかとハラハラしながら見ていたが、母親は姿を見せなかった。毛の模様がとても奇麗で愛くるしかった。鹿もいるそうだが声だけは聞こえるが姿はまだ見ていない。そして鳥達。ここにはたくさんの鳥達がやってくる。山の上だから私達の目線と水平に鳥が飛んで行く。一日中彼らの歌声が裏の森から響いてくる。ほんとうにこの場所でよかった。新橋に常設ギャラリー「nociw gallery」ができたために、もう少しこの辺で暮らして行くことになった私達。北海道へ移り住むまでの、たぶんここが最後の家となるだろう。しばらく人が住んでいなかった古い家だが、少しづつ奇麗にしながら大事にしていきたいと思う。そして、この家で良かったと思える最大の点は富士山が拝めることだ。富士山が大好きな私達。東京に出てきてから何度も何度も足げく通った富士山。その富士が見えるだけで、気持ちが上がる。見えるといっても実際は頭の部分だけで、その下は山々に隠れているのだが私達にはてっぺんが見えるだけで充分満足だ。毎朝起きたら真っ先に窓辺に駆け寄りその存在を確認する。晴れた朝は格別だ。手を合わせ一日の平安を祈り仕事にとりかかる。充実した毎日。年に三回はこの裏山で小さいけれども花火が打ち上げられるそうだ。そろそろその時期だそうで、いったいどんな風に見えるんだろうと今から楽しみである。高尾の仲間達に声をかけてみんなでワイワイ花火見物もいいな。とにかく、これからも生活を思いっきり楽しんでいこうと思う今日この頃である。ありがとう。ご縁に感謝して…。




 
_ 2015.7.16_>>>_新月

「屋久島にて」1年ぶりに屋久島の地を踏んでいる。屋久島空港の隣にオープンしたギャラリー「TABIRA」での個展開催のための来島。オープニングのARTGYPSY ARTSHOWには東京新橋にできた私の常設ギャラリー
「nociw gallery」のアートディレクター「上田」さんやスタッフの「とし」をはじめ上田ファミリーの「拓」さんや「信」さん、そして敏腕プロデューサーの「はるな」が
東京から駆けつけてくれてとても心強かった。屋久島にいる家族、森の旅人の「けんた+なお」EARTH TRIBESの「ひろみ+えみか」カイホー屋の「なーや+たかえ」との
再会に心躍り、何度も屋久島で個展をやらせてもらっているお陰で「お帰りなさい!」と声をかけてくれる島の人々にも温かく迎えられ、嬉しさとともに「帰ってきたなー」という思いがわき上がってきた。ARTGYPSY ARTSHOWで初コラボした音楽家の「内田輝」さんの奏でるクラビーコードには新鮮な驚きがあった。ピアノの原型といわれるこの楽器は本来人に聞かせるためのものではなく、神様や精霊に届けるものであるという通り、その音色は儚くとても繊細で深かった。心の耳を研ぎすませて感じる世界。ガイドでもあるギャラリーのオーナーがクラビーコードを聞いた後に森に入るといつもとは全く別の次元に触れる感覚を味わうと言っていたが、初めて耳にした時、それを理解することができた。ARTSHOWでのコラボレーションに太鼓判を押してクラビーコードを推薦してくれたオーナーの「拓」ちゃんの直感に感謝した。昨年の夏に約2ヶ月かけて屋久島の森に籠り描いた作品達を、今回初めて生まれた土地で発表することができたことは私にとって何よりの喜びでもある。「ここ屋久島の自然の息吹がまるごと作品の中にエネルギーとなって生きていますね!」そう島の人々が感じてくれていることが嬉しかった。本当に作品とともにここに帰ってこれてよかったなと思う。そしてもうひとつワクワクすることがあった。なんとこのギャラリーには私達の愛犬でもあった「nociw」とそっくりな「ビーン」という犬がいてNOBUYAも私も毎日癒されているのだ。昨年制作の息抜きにと、なおが夕日を見に海に連れて行ってくれた時に、私はそのビーンに出会った。流木をつかんで一緒に遊んでいたら「この犬の飼い主はギャラリーをやっているんだよ」となお。それがきっかけで挨拶をして「ぜひうちでも個展をやってください!」と声をかけてもらったことが縁で今回につながったのだった。「これは絶対に偶然じゃないよ∀。nociwが引き合わせてくれたんだよ!」なおはその時、確信を得た笑みを浮かべていたっけ…。そんな不思議な流れで今ここに辿り着いている私達。先日見た夢に古代の様相の女神様が現れて両手に持っていた植物を手渡され「がんばりなさい」と声をかけられた。女神の上には天の川と満点の星空が広がっていたのだがその夢をみた当日の夜、現実にまったく同じ星空を見上げながら感動している自分がいた。流れ星がいくつも、流れては空に消えていった…。






 
_ 2015.6.16_>>>_新月

「仙龍庵」ARTGYPSY 初の岐阜での個展&ARTSHOWをやってきた。ご縁に導かれ繋がってつながって…。仙龍庵のお二人「剛輔先生」と「かよん」と出会ったのは昨年9月に山梨の北斗市でミュージシャン「KURI」が開催した「縄文スピリット森」だった。私達ARTGYPSYはお山の上にあるKURIの素敵なスペースで個展とARTSHOWをやらせてもらったのだが、その時岐阜からわざわざ駆けつけてくれたのが彼らだった。新橋のnociw galleryでのイベントをオーガナイズしてくれている「はるな」を通して私の絵を知った二人は一枚のカードサイズの絵から直感でやって来たのだと言った。何ヶ月先までも予約がいっぱいという治療院をやっているのに何故かその日だけスケジュールがポカンと空いていたという剛介先生。実際に絵を見てARTGYPSY ARTSHOWを見て「いつか岐阜に呼びたい」と言ってくれた二人。それが9ヶ月後に実現したのだ。満面の笑みで迎えてくれた剛介先生と泣いて喜んでくれたかよん。招いてくれたことに心からの感謝でいっぱいの滞在となった。ARTSHOWのゲストアーティストはダンサーの「おりは」とギターの「太郎」の夫婦と三重県からやってきたミュージシャンの「あぱっち」。おりはと太郎は2月22日にnociw galleryで行ったイベント「ちよにやちよに」に今話題の空気パンツの創設者「まゆみ」ちゃんが連れて来てくれていた。「∀とおりはちゃん、野性的なところが似ているから絶対一緒にやったらいいと思うの」というまゆみちゃんの直感は当たっていた。4月に一度仙龍庵に下見に行った時は、はるなにあぱっちを紹介されて、その音楽的なセンスに感動したから、そんなあぱっちまでもが参加してくれて一緒にやれたことが嬉しかった。はるなだけでなくnociw galleryのある新橋ATOMビルからはおなじみの「上田さん」と「とし」も来て再び家族再会の運びに。楽しかったな。同じ三重県からは「夢宙屋」という魔法のランプを作る「真士」と「和泉」というこれまた素敵な夫婦も参加していて空間を美しく演出してくれていた。外に広がる庭のあちこちにランプが灯り、そこに簡易ベッドが置かれて寝転がりながら星空を見上げた時、幸せで胸がキューンとなる感覚を覚えた。この日の朝、雲の形をした沢山の龍が空にいるのを見たと剛介先生が言っていた。ARTSHOWの最中には会場からポンポンと丸い玉が現れてそれらがグルグルと渦を巻き、やがて天にむかって登って行くというビジョンを見たお客様がいらっしゃった。仙龍庵とはその名の通り龍が憩いに集う場所だった。次は7月の屋久島個展。この島も龍の住処である。昨年夏に1ヶ月半、屋久島の森に籠り描いた絵を携えて帰ることができる喜び。天の采配に感動しっぱなしの今日この頃です。出会ってくれたみなさん、本当にありがとう!







 
_ 2015.5.4_>>>_満月

「竹の子」新緑のまぶしい季節。森の緑も笑っているよう。先日、打ち合わせがてら愛知・岐阜方面へ行ってきた。nociw garellyのある新橋ATOM CSタワーのアートディレクター「上田」さんとスタッフの「トッシー」とギャラリーでのイベントのオーガナイザー「はるな」とARTGYPSYの5人。最初は御殿場にある上田さんのお母様の家に一泊お世話になり子猫の「まろ」とともにゆったり団らんの時を過ごした。上田さんのアート好きはこのお母様の影響らしく家の中がたくさんのアートで飾られていてビックリ。とても80代の一人暮らしとは思えない。部屋の隅々や庭にまで美しく手が行き届いていて美意識を感じた。素敵な女性だ。そんなお母様を私達に会わせてくれた上田さんと、上田さんをこの地球に産み落としてくれたお母様に深く感謝した。翌日は三島大社を参拝してから出発。はるなが道行く人に写真撮影を頼んで確認すると、どう見ても家族旅行の写真にしか見えない。それからはお父さんと早くに母親を亡くして以来ずっと母親代わりを努めてきた長女のはるな、飲んだくれの長男NOBUYA、しっかり者の弟トッシー、脳天気な芸術家の次女∀というふうに役を演じながらの爆笑の旅が続いたのだった。その日は愛知の「ナマステ」という自由空間の二階で宿泊させてもらうことに。オーナーの「美和」ちゃんが定期的に開催している「うさと」展を見せてもらった。主催者の方からあったnociwギャラリーでいつか展示会をやってみたいというリクエストに上田さんが応えて日程の話し合いに来たのだった。これは10月の2、3、4日の3日間開催になり3日の土曜日にARTGYPSY ARTSHOWを行うことになった。そして次の日は岐阜にある「仙龍庵」にナマステの仲間達とともに一泊して多いに盛り上がった。ここの主人で治療家でもある「剛輔」先生と奥様の「かよん」ちゃんが私の絵をとっても気に入ってくれていて「ぜひうちでもやって欲しい」とのことで別荘でもあるこの仙龍庵で6月の6、7日の個展開催と6日のARTGYPSY ARTSHOWが決定したのだった。ARTGYPSY初めての岐阜。6.6という数字は剛輔先生が朝目覚めた時に降ってきた数字なので何とも楽しい予感がする。しかもここは本当に素晴らしい場所にあって二両編成のレトロな電車が通り、清流が流れ、家の裏にはまるで専用のような古い神社が鎮座していて趣きがある。スーッとした気持ちの良い気が常に流れる桃源郷のような所だ。周り一帯には美しい竹林が広がっていて竹の子がニョキニョキと顔を出していた。NOBUYAが大きな竹の子を掘ってそれを焼いてお刺身で食べた時の旨さといったら…。本当に感動した春の味覚だったな。この自然な流れに身を任せてこれからも楽しんでいこう!そう思えた春の一ページでした。ごちそうさまでした。



 
_ 2015.4.4_>>>_満月

「SUPER PEACE」ARTGYPSY TOUR 2015がスタートしました。現在山梨県甲府市で∀KIKO EXHIBITIONが開催中です。3月20日から31日まで開催していたカフェ「キュイエール」を終え「麻美カフェ」に場所が移動しました。キュイエールの「小池」さんも麻美カフェの「まいこ」さんもとっても素敵な女性達で今回オーガナイズをしてくれた農業生産法人銀河農園まきおかの「たけ」の人柄を知る思いです。まいこさんの旦那様の「たかし」さんもおもしろそう。22日は麻美カフェの1周年記念日でもあり、この日にARTGYPSY ARTSHOWがあります。キュイエールでのARTSHOWでも一緒だったゲストミュージシャンはシタールの「伊藤礼」君とタブラの「吉田元」君。礼君とは昨年高円寺でのARTSHOW以来2回目だったけど元君とは初対面。で、彼のタブラを聞いてビックリで日本人が叩く音とは思えないすごい音を出していた。この二人テクニックといい、心といいほんとにいいものを持っている。出会えて感謝でまたコラボできるのがとても嬉しい。それもたけのお陰だなー。ありがとう。ARTGYPSYとしては今掲げているテーマが「SUPER PEACE」でその中での今年のテーマは「FANTASY」です。うちのパートナーでありプロデューサーの「NOBUYA」が家庭内で宣言してました(笑)ということでこれからもお互い大志を抱いて歩んでいきたいなと思ってます。4月もまだ始まったばかり、EXHIBITIONは23日までの開催なので山梨県は甲府まで美しい風景や温泉を味わいがてら出かけてみてください。麻美カフェのご飯もスイーツもスムージーも大好きです。ほんとにほんとにご縁に感謝だなー。22日は楽しもう!







 
_ 2015.3.6_>>>_満月

「BE HAPPY」2月22日。新橋にオープンした「nociw gallery」でのイベント「ちよにやちよに」を無事終えた。この日はなんと東京マラソンと重なり、しかもランナーがギャラリーのあるアトムビルの目の前を駆け抜けて行くという光景を目にすることができた。それは本当に美しい人間の姿だった。朝、到着するとビルの前にお婆さんと孫娘が佇んでいて「あと10分でトップランナー達が折り返してここを走って行きますよ」と私達に教えてくれた。ドキドキしながら待っていると世界中から集まったランナーのトップの群れがやってきた。その中に「131」という私の誕生日のゼッケンを付けた選手がいるではないか。私はこれを吉兆ととらえこの一日が素晴らしい日になることを予感したのだった。そしてその通りの日となった。それはもの凄いエネルギーに満ち満ちたお祭りのようだった。「ちよにやちよに」とはたくさんという意味だが、アトムビルとARTGYPSYをつなげてくれたたくさんの仲間達が集まって、本当に魂の家族との交流が交わされた日だった。屋久島や高尾の家族達、古くからのファンや新しいファンの方々が日本中からやってきてくださった。ARTGYPSY ARTSHOWのゲストミュージシャンのKURIは我が家のオオカミ犬nociwの姉妹ウルルを連れてきていた。スタッフは前日にギャラリーで前夜祭を行ったのだがその時からアトムビルのディレクター「上田」さんに特別に中に入れてもらい、普通にソファーでくつろいだりしながら一緒に過ごすことができて嬉しかった。当日も訪れたお客様達のアイドルとなり大人気だったウルル。まるで2年前に旅立ったnociwがお祝いに来てくれたような気がしてならなかった。いやきっと彼女のスピリットはこの風景を楽しんでいたんだろうな。オーガナイザーの「はるな」も上田さんも「nociwを感じる!」と言って感動していたのだった。ウルル、いい子にしていてくれてありがとう。まだプレオープンという感じのこのギャラリーも着々準備を整えもうすぐ本格的にスタートすることになるようだ。でも今からでもギャラリーを見たいという方はアトムビルの方へ直接コンタクトを取っていただいてご覧になることができる。「井村」君という素敵な青年が親切にガイドをしてくれます。今までにも数名の方々が日本各地から来てくださったようでありがとうございます。そして昨年冬至のオープニングイベント、今回の222のイベントと足を運んでくださった皆さんも本当にありがとうございました。こうしてギャラリーでのイベントは定期的に開催していくことになるので今後ともどうぞよろしくお願いします。終了後、イベントにも参加していた屋久島の「森の旅人」の「健太&奈央」とともに「ビパッサナー瞑想」の10日間の修行に行って帰ってきたばかりの私。満月は沈黙の行の中、夜空を見上げてただただその美しさに感動していた。まるで龍の目のようだったお月様。昼間に太陽を見上げていると空から白い羽が一枚、ひらひらと降ってきてキャッチすることもできた。まるで映画「フォレストガンプ」のワンシーンのように…。3月~4月は山梨の銀河農園「まきおか」のオーガナイズで甲府にあるカフェ「キュイエール」と「麻美カフェ」の二カ所で個展とARTGYPSY ARTSHOWを行うのでぜひそちらも遊びに来てください。野菜や果物が本当に美味しいですよ。それでは。いつもありがとう!











 
_ 2015.2.4_>>>_満月

「MOON CALENDAR」2015年のムーンカレンダーができあがった。意外にも作家人生初めてのカレンダー。今まで確かに色んな人々から「カレンダー作らないんですか?」と言われ続けてきていたのだが何故かその機会がなかった。けれども、新橋にできた常設ギャラリー「nociw gallery」のあるアトムCS タワーのディレクター「上田」さんの一言であっという間に形になってしまったのだ。「∀さんのムーンカレンダーがあったら素敵だな。作りませんか?それをこのビルのエレベーターの中に飾ってみたいんです!」初めてのカレンダーがムーンカレンダーというのがいいなと思った。「いいでしょう!」月齢を手描きで描き、メインの絵を描き下ろしてあとは阿蘇に暮らす仲間「マリオ」にデザインをお願いした。マリオは南阿蘇にある「日出や」という美味い手打ち蕎麦屋の大将「ひでぼー」の元へ嫁いで女将をやりながらも、好きなデザインを続けていて∀の個展の美しいDMなどは彼女の手によるものだ。ちなみに彼女は私の「秋津シリーズ」という古の日本に想いを馳せて描いたトンボ達のシリーズの原画をすべて持っていてお店に飾っているのだが、お蕎麦を食べに来たお客様の反応がなかなかいいらしく「∀KIKOさん!」と良く声をかけられるのだそうだ。これからは「このトンボの絵といえば日出や」と誰でもがなるくらいに人々に親しまれるカードなんかもデザインしたいと言っていた。「特にお年寄りの方々が気に入ってくれているのが嬉しいの」とマリオ。それは私も嬉しいな。そんなマリオと久しぶりの再会。2014年は会わなかったから。2013年に我が家のオオカミ犬nociwが旅立った時、彼女を忍ぶ会をわざわざ阿蘇から出て来て、私とNOBUYAのために高尾の「うかい竹亭」で開いてくれて以来だった。あの時nociwのための膳までもがちゃんと犬用の味付けで用意されていたのには驚いたっけ…。再会の場が新橋のビルの中にプレオープンしたギャラリーの中で、というシチュエーションもお互い予想もしていなかったことだけに不思議だった。上田さんと会わせることができたのも良かった。NOBUYAと3人でマリオを見送りがてら歩いていたら彼女がぽつりと言った。「∀おめでとう!よかったね~ギャラリーオープン。私ね心配性だからもしかして∀達だまされてるんじゃないかと思ったけど(笑)今日、上田さんに会って安心したよ。」帰って来ると上田さんは上田さんで「彼女、全くなんの違和感も感じなかったですね~。きっと同じ星から来てるに違いない!」とお互い「今度はぜひ、ゆっくり飲みましょう!」と言って別れるくらい意気投合していたのだった。出会いって面白いな。色んな方向からつながってつながって今、その輪がどんどんおおきくなってきている気がした。そんなこんなで、上田さんの閃きから生まれたムーンカレンダーは2014年のギャラリーオープニングの前日にギリギリセーフで無事上がってきた。ちょっとゆっくりのタイミングでの誕生だったが、ま、そういうタイミングだったってことだね…。そして毎日ムーンカレンダーと月を見上げる私。



 
_ 2015.1.5_>>>_満月

「夢をみた」新たなる2015年。今年もどうぞよろしくお願いします。まずは1月18日の「ござれ市」にてお待ちしています。夢をみた
世界のニュースが 喜びであふれ
道行く人が ほほえみ 愛をかわしている自然が人を 生かし
人が人を 生かし
人が自分を 生かすあるもの すべてが
あるがままの姿で 生きることのできる
そんな平和な 地球にくらす
夢をみた夢をみた
世界のこどもたちが 喜びにあふれ
道行く人が ほほえみ 愛をかわしている自然が人を 生かし
人が人を 生かし
人が自分を 生かすあるもの すべてが
あるがままの姿で 生きることのできる
そんな平和な 地球にくらす
夢をみた