2013

2013.12.17_>>>_満月

「高尾から宇宙へ」2013年12月1日に高尾「ギャラリーむみじか」で「ARTGYPSY ARTSHOW」を行った。そのイベントのタイトルは「高尾から宇宙へ」オーガナイザーは「うずまき堂」の「美千代」。パートナーの「悠一郎」とともに、とうとうこの日を実現させてしまった。私達にとっては「内田ボブ」と「ナーガ」との初めてのコラボレーションでもあった。彼らはともに1960年代から活動しているミュージシャンと詩人であり、部族を作った人達だ。美千代と悠一郎は世界を回っていた旅の途中で、2人のことを知りファンになった。その長い旅に出る前はギャラリー「nociw」のファンだった彼ら。旅から帰ってきて住処を決める時、自然に私達の暮らす高尾に惹かれて居を据えることになった。ボブやナーガと共通の知り合いにタスマニアで出会ったことから2人との距離が近くなり「虔十の会」の「坂田」さんとも知り合いだったことで今年の春にボブとナーガは高尾山を登りにやって来た。ちょうど2人の春のツアーがこれから始まるというタイミングだった。坂田さんをガイドにして私達はともに山を登った。私が2人に初めて会ったのは昨年の「ARTGYPSY TOUR」の時。阿蘇で個展を開催していて2人が会場に入ってきたのだ。その時たまたまお客さんが彼らしかいなくて、2人はゆっくりとそしてとても丁寧に時間をかけて絵を見ていて、その姿が私には嬉しかった。そこで3人で話をしながら私も詩を書いていて夫と2人ARTGYPSYというユニットを組ながら「ARTSHOW」という表現もしているのだと言うと「じゃあいつか一緒に何かできるといいねぇ」「そうだねぇ」なんてことを彼らは言ってくれて、私は内心「本当にそんな日がいつか来るといいなぁ」と密かに思った。昨年のツアーから戻って来て美千代にその話をすると彼女は凄く喜んで「いつか絶対にコラボイベントを企画したい!」と決心したようだ。本当はこの春のタイミングで美千代は彼らとARTGYPSYのコラボを企んでいたのだが、時期がまだ早かったようでその時は流れたのだった。そして機が熟して、以外と早くその願いが叶うことになった。私が彼らと出会ってからちょうど1年というタイミングで、彼らの秋のツアーの千秋楽を高尾で迎えることになったのだ。やっぱり心から本当に願ったことは、そしてそれが天の願いと同じならば、その願いはきっと聞き届けられるのだろう。美千代の中ではもうタイトルはこれしかないという思いで決定したという「高尾から宇宙へ」サブタイトルは「くるくるど~ん」と、なんとも突き抜けた言霊達。そして忘れもしない2013年12月1日はまったくその波動通りの1日になったのだった。新月をまじかに控えた「何かが始まる」という感覚をおおいに呼び起こしたイベントだった。ARTGYPSY ARTSHOWではゲストミュージシャンに高尾在住のウッドベース詩人ラッパーの「高槻」くんを急遽迎えての初コラボになり一緒にできたことが嬉しかった。彼は4月27日に「杜丸」で行ったARTSHOWを見に来ていて終了後「いやーよかったっすよ。僕もウッドベース弾いてるんでいつか一緒にできたらいいですねー」と言ってくれていてそれも叶ってしまった。しかもボブやナーガとはたまに一緒にやる仲間でもあったツッキーはこの場に居合わせるにふさわしい人であったと思う。前日にボブとナーガは高尾入りし夜、打ち合わせがてら我が家へ来た。ARTGYPSYのゲストミュージシャンはツッキーになったので「どこかでボブとナーガとARTGYPSYで絡めるとこがあったらいいよね!」という話になり「じゃあ2人のライブの最後におまけとして高槻くんと∀が参加するっていう感じにしよう」となった。そこでNOBUYAが提案したのは「たとえばナーガが詩を読んだあと、それを受けて∀が詩を直感で選び読む。それを受けて今度はナーガがというのはどうですか?そこにボブや高槻くんが即興で音を奏でていくというのは?つまり詩の掛け合い、セッションってことです」という案だった。ナーガは今まで詩人同士の会があってもみな個々に自分の詩を読んで完結させるものだったので、掛け合いというのは初めての経験だと言った。生意気だと断られてもおかしくないのに「おもしろそうだね。やってみよう!」とナーガは子供のように目を輝かせてくれた。初めてのウッドベースとのARTSHOWはとても刺激的だった。最初に披露してくれたツッキーの詩とラップもかっこよかった。「こんなヤツが家の近所に潜んでたのか!」という驚きと発見にワクワクしてしまった。「これを機にぜひまた一緒にやりましょうや」と彼も喜んでいたのでいろんな可能性が見えてきそうだ。「しかも僕∀さんの絵めっちゃ好きですわ。いつか自分のCDジャケットにさせてください!」とまでお願いされて嬉しかった。昨年の阿蘇で初めてボブの声を聞いた時は度肝を抜かれたものだ。なんというパワー。そのエネルギーを感じただけで「これは凄い」と有無を言わせぬものがあった。ナーガの詩は淡々としていて目を瞑って聞いているとその情景がありありと浮かんでくる。憧れだった60年代や70年代の当時の街の雰囲気や匂いまでもが伝わってきそうだった。「すわのせ島」とう人口の少ない南島で漁師をやりながらこつこつと詩を書いてきた彼の生き様を思うだけで心からリスペクトの念が沸き上がってくる。「山尾三省」や「ナナオサカキ」同世代の詩人を見送りながらも今もこうして孤高に詩を読んでいる姿は本当にカッコ良かった。そして彼に出会えたことを心から感謝している。間に合ってよかったと。私にとって絵は子供の時、お絵描きに出会った頃から大好きで今まで休むことなく描き続けてきた。だが詩も子供の時から好きで書いていたのだ。特に8歳から13歳まで体を壊し、子供だけの病院で入院生活を送っていた時にはいつもベッドの上で絵や詩を書いていた。それが自分が一番幸せを感じる時間でもあった。それは今でも変わらない。私はただ好きなことをやり続けてきただけなのだ。5人の共演をおまけと称していたのにボブはそれを「では最後にドリームセッションでフィナーレを飾りたいと思います。さあみんなスタンバイして~」なんて言ってくれた。私はその「ドリームセッション」という言葉がとても気に入った。それはおおいに盛り上がり最後はみんなで歌い踊りまくった。セッション後、ナーガが近づいてきてふと言った。「∀さん。君は詩集を出すべきだよ。なぜなら僕がその詩集を読みたいんだ。ゆっくり味わってみたいから。君の絵は本当に素晴らしい。でも僕は君の詩が好きなのさ」一瞬耳を疑ったが紛れもなく彼がそう言ってくれている。この大先輩の詩人が。体が震えた。ナーガはハグしてきて「いや~今夜は本当にたのしかった。この掛け合いまたやろう!」とまた茶目っ気たっぷりの子供の目で笑いかけてきた。この話をNOBUYAは一番喜んでくれた。「そのナーガの言葉で今日のビールは最高にうまいぜ!∀おめでとう!よかったなー!」って。美千代、悠一郎ありがとう。これは2人のお陰です。高尾から宇宙へ一足先に旅立ったnociwありがとう。最高の贈り物。忘れられない夜を。そしてあなたのスピリットがARTGYPSYを運んでくれているのを今日も感じています。











 
_ 2013.11.19_>>>_満月

「わっしょい祭り」

高尾の仲間達が「わっしょい祭り」を立ち上げた発端はオーガナイザーの「ゆうこ」が「奈良さんの太鼓で踊りたいな」と思って企画したら、虔十の会の「坂田」さんと「長友」くんが協力してくれ「じゃお祭りにしちゃおっか」ということになったのだそう。ARTGYPSYも出演の依頼を受け、ツアーから帰ってきてから地元界隈でこうして度々表現活動をさせてもらえているということに感謝している。そして急遽飛び入りで「松本族」がライブをやることになり高尾は盛り上がっていた。松本族とは10.19に高尾の「ギャラリーむみじか」でARTGYPSY ARTSHOWをやった時にコラボしたゲストミュージシャンのうちの「レオ」と「コージ」のユニットで彼らの名字が共に松本だったことからこの名がついていた。10.19の彼らのライブですっかりファンになっていたみんなは大喜び。杜々の「佐千代」も店から自転車で駆けつけて上機嫌で踊っていた。そもそもこの2人をオーストラリアから高尾に連れてきたのは佐千代の弟「サンシ」でサンシが見込んだ奴らだけに私達も相当大好きになったのだった。一番驚いたのはやはり彼らのヒューマンビートボックスで、生で初めて見たあの日は衝撃だった。奈良大介が隣にいた。「彼らすごいねーっ」人間の肉体のみから発せられる音によってダンスしている人間の姿がまたおもしろかった。「奈良ちゃーんっ!」「おぉーっ∀KIKOーっ!」私達は久々の再会を喜んだ。彼の太鼓はやはり心が洗われる。場を開く力があり、体が自然にゆらいだ。コージが「ボク奈良さん好きです。初めてジャンベがカッコイイなと思いました」と興奮していた。私の大好きなミュージシャン同士がともにリスペクトし合っているのが嬉しかった。どうやら気も合ったようだ。今回のARTSHOWのゲストミュージシャンは奈良大介と「りゅうじゅ」になっていた。初めて聞いたがりゅうじゅの歌もすごくいい。声も。とてもピュアなところが。奈良ちゃんとは何度かARTSHOWをやっているが、りゅうじゅとは初めてだった今回。でも「その時の自分のフィーリングを大事にして自由にやってくれればいいの。とにかく楽しんでね!」という私の言葉からすべてを汲み取ったようで「そうだね。楽しんであとは神様におまかせしよう!」と言ってくれた。そこにコージもジョイントする?という話になったが「いや今回はお客さんとして見ていたいんです。前回はやる側だったのでまた感じ方も違うと思うのでそれを味わいたいから」ということだった。りゅうじゅはうどん屋もやっていて手打ちのめんがすごく美味しい。ARTSHOWを始めるという時になって奈良ちゃんが急にうどんを食べ出した。仕方がないので食べ終わるまで待つことにしてスクリーンの裏側でうどんを食べる奈良ちゃんを挟みながら私とりゅうじゅは笑っていた。食べ終わった奈良ちゃんが言った。「よし、これでりゅうじゅと一体になれるぞ!」実は私も同じこと考えて、さっきうどんを食べてたので可笑しかった。「ではよろしくーっ!!」外が寒いかもしれないからとARTSHOWは中でやれる準備も進められていたが、結局外でできたことはとてもよかった。何より気持ちがいいし、3つの焚き火が心強かった。「今日はあの月に捧げよう」そう想って雲の中からかすかに光る月へ向かって詩っていたら、最後にはまあるいお月さんが姿を現してくれたのだ。すごくきれいだった。この会場のグリーンセンターまでの森の道は私達とnociwの毎日の散歩コースでもあったから、そんなスペシャルな場所でARTSHOWをやることができたことはまさにnociwの計らいとしか思えなかった。今回もたくさん彼女の気配を感じたし、馴染みの森の精霊達も見守ってくれているような気がした。終わったあとコージがすかさず話しかけてきた。「いやーっ。ミュージシャンによってこんなに違うんすねー。おもしろかったっす!今日は客席から聞けてホント良かった。今度はまた一緒にコラボしましょうね!!」「おぉーっ。ぜひやろうぜ!」真面目で勉強熱心のコージはどんな事柄からも何かを学び取ろうとする真摯な姿勢が美しい。一方、天真爛漫の好青年レオは松本族のライブのあと六本木で仕事の用があるとかですぐ帰ってしまったのだが、こんなに早く2人に再会できただけで本当に嬉しかった。年齢を問わずにアーティスト同士として平等に付き合えるということが何より楽しいし、こういう生き方をしていることの醍醐味でもあるなと思う。レオが言った。「∀さん。ホント超尊敬を込めて言うんすけど、∀さんてマジ、アホですよねー!」「ハッハッハッハッハーッ」こんなに真剣に若造にアホと言われて最高に気持ち良かった。レオは私と会って以来、私の笑い方を真似ていたらしく、そうしたらお腹の筋肉がよくつるのだそうだ。「∀さん、思いっきり笑うと腹の筋肉ってつるんすねー。みんなもっと本気で笑うべきっすよねー」と真顔で感心していたり「オレ、1ヶ月前に∀さんのMother TreeのTシャツを買ってから一度も洗濯しないでほぼ毎日着てたんすよー。昨日初めて洗濯したんすけど、よれよれになるのやだから、なるべく洗濯しないようにしようと思うんすよねー。また乾いたらヘビーローテーションで着まーす」とか言ってくれて、ほんとにコイツ可愛いなーと心から思ってしまうのでした。初めての祭りで相当大変だったろうに、ゆうこはよくぞやってくれたなーと思う。おつかれさま。そして高尾のみんなにとってはなくてはならない存在の虔十の会の坂田さん長友くん本当にご苦労様でした。おかげさまでまた私達は楽しいとっておきの時間を過ごすことができました。ARTGYPSYにとってもそんなひと時が心の栄養です。これから高尾の「ギャラリーむみじか」にて行うARTGYPSY ARTSHOWと∀KIKO ONE DAY EXHIBITIONにむけて準備を進めていこうと思います。2013.12.1は元祖部族であるミュージシャン「内田ボブ」+詩人「ナーガ」と、2014.2.11は映画ガイアシンフォニーに出演の音霊奏者「奈良裕之」とそれぞれARTSHOWでコラボレーションをすることになっています。場所がギャラリーということで原画の展示と販売もしています。仲間達の作る美味しいフードやドリンクもあるのでぜひ遊びにきてください。私はいま、日本一植物の種類が多いといわれる山、高尾山の麓であたたかな仲間達に支えられながら、クリエイト中です。こうして生かされていることにありがとう。わっしょい!





 
_ 2013.10.19_>>>_満月

「2つの旅の交差点」2ヶ月のツアーのファイナルステージを、地元高尾で満月の日に迎えることができた。仲間が営む蕎麦や「杜々」のオーガナイズで実現したARTGYPSY ARTSHOWは、女将「佐千代」の弟でオーストラリア在住のディジュリドゥ奏者「SANSHI」と彼の兄弟分である「松本コウジ」と「松本レオ」の3人組がゲストミュージシャンだった。そこにツアーの最初の地「函館」でのイベントに一緒に参加していた神戸在住のダンサー「MAYA」がはるばる会いに来てくれて踊ってくれた。ツアーの最初と最後に彼女がいたことはおもしろかった。「絶対この満月の日は行かなくちゃって思ってた」というマヤとは函館で同じ部屋に寝泊まりして縁を感じていたので嬉しかった。SANSHIとは3月にやはり杜々で我が家のオオカミ犬「nociw」が死ぬ前の日に初めてコラボして「コイツ最高だな」と思っていたのだが更に最高な奴らを2人も連れて来てくれて本当に楽しかった。ARTSHOWの数日前から彼らは高尾入りしていて我が家にも何度も足を運び、今回のツアーのビデオを見ながら3人で超真剣に打ち合わせをしていたりして「以外と真面目な人達なんだなー」と関心していたのだが、本番ではそれ以上に素晴らしいプレイを披露してくれて私自身とても興奮した。コウジとレオは「いやーもう詩の内容を飛び越えて∀さんの声という音の波動に応えるように無意識に自分の音が出ていました。一瞬に感じたけど強烈に濃い時間でした!」「ミュージシャンやっていてこんな経験は初めてです。気持ちよかったーっ!」と目を輝かせながらこれまた真剣に喜んでくれていた。それを横目にSANSHIは「そうだろ?」と言わんばかりの顔をして微笑んでいるのだった。本当は森の中にあるツリーハウスで行う予定だったのだが、雨の心配が予想されて急遽会場が変更になった。佐千代は午前中の晴れ間を見て残念そうな顔をしていたが、夕方やはり雨が降り出し、彼女の采配に間違いはなかったことを確信させてくれた。来てくれたお客さん達にとっても寒さの心配がなく駅からのアクセスも近かった会場で結果良かったのだなと思った。6月のツアーの時、札幌に見に来てくれた方が今回のツアーで帯広にまで足を運んでくれていたが、ここ高尾にも登場してくれて感激した。広島からこのためにはるばるやって来てくれた方もいた。初対面だったその方には来年、広島での個展とARTSHOWのお誘いを受けたので、いよいよ初めての広島でもできることになりそうだ。ツアーで各地を回ってきたが、やっぱりホームグラウンド高尾でやるのは全然感覚が違った。計り知れない安心感みたいなものに包まれるのだ。ARTSHOWを終えて挨拶をする時、そこに見えた仲間達の微笑む顔、顔、顔…。その目からみんなの愛がストレートに伝わってきて体じゅうが熱くなった。ツアーから帰っても、こうして仕事を用意して待っていてくれる仲間達。本当に涙が出るほどありがたい。そんな心の底から応援してくれている彼らがいてくれるから、私達も全国を旅しながらアートで種をまくことに全身全霊で向き合うことができるのだと思う。そしてこの時に来るべくして来たお客様達。この時にしか味わえないエネルギーを共に共有することができた不思議に感謝したい。ARTGYPSY ARTSHOWでは毎回迎えるゲストミュージシャンが違うため2度と同じショーはないが、それが醍醐味でもあると思っている。私とNOBUYAがこのショーに対して一番魅力を感じている部分だ。そういった意味でも今回の3人との共演は本当に気持ち良かった。彼らの拠点はオーストラリアでもあるので「今度はぜひオーストラリアで個展やARTSHOWをやってください!」と熱く語ってくれた彼らに会いに行きたいと思う。ARTGYPSYとして世界に旅立つのは私達の夢でもあるからだ。世界中のミュージシャンとARTSHOWでコラボできたらどんなに素敵だろう!アートにはそれが可能なのだ。想像しただけでワクワクしてくる夢である。このあとの予定は藤野の「ひかり祭り」で3日間の出店と最終日10月27日の ARTSHOW、11月2日高尾「杜の市」の出店、11月10日群馬「動楽市」での出店、11月17日高尾グリーンセンター「わっしょい祭り」の出店とARTSHOW、12月1日高尾「むみじか」で原画の展示販売と出店、ARTSHOWと続いている。むみじかは今回と同じ会場。この日は1960年代から活動しているミュージシャンの「内田ボブ」と詩人の「ナーガ」が一緒。リスペクトする2人と共演できるのが今から楽しみである。nociwは死ぬ当日、杜々の庭でSANSHIのディジュを体に浴びて飛び上がって驚いていたっけ。あれから7ヶ月経ってまたあのディジュとコラボすることになった時、「あぁ一巡りしたなぁ」と思ったんだ。何かわからないけどね「ありがとうnociw」って思ったの。愛してるよ。ずっと…。これからも一緒に旅を続けようね。






 
_ 2013.9.19_>>>_満月

「アイヌコタン」ツアーに出てからひと月が経った。函館で参加した「ha-co-i-nori」の祭りでのアートショーは、屋外での予定が台風の影響で屋内になり大きな体育館で100人以上のお客さんを迎えての開催だった。
ゲストミュージシャンは地元のアーティスト「ナチュラル家族」初めて出会う二人だったが共演を楽しみにしていてくれたらしく事前にU-tubeでチェックして森に入り
イメージを膨らませてくれていたらしい。私達ARTGYPSYを呼んでくれたトルコ喫茶PazarBazarの「くに&ともか」には出会ってまだ2度目だというのに本当に良くしてもらった。この祭りの発案者である淡路島からやって来ていたYURAIの「えま&えそう」さんとは魂でつながることができた。他にも日本各地からこの祭りに集まっていたダンサーの「MAYA」や「えり花」、パーッカッショングループの「BACHIKONDOO」やンダナの「山北」さん、アニマの「遠藤けんじ」や「アキーラサンライズ」など素敵な出会いがあり過ぎて胸がいっぱいだった。地元の食堂「根花」にもお世話になり、これから函館とのつながりが一層強くなる予感がしている。札幌は6月のツアーで「PROVO」でやった時にお客さんとして来ていた「みうらあつこ」が「是非私もARTGYPSYを呼びたいです!」と声をかけてきてくれたことがきっかけで時計台近くのオーガニックバー「BAR MINO」で2部構成のアートショーを行うことになった。昼の部は両親と子供の親子連れ夜の部は大人達と、ミュージシャンもそれぞれ異なってのものとなり、美味しいマクロビご飯とともにショーを味わってもらうことができた。特に馬頭琴とホーミーという初めての楽器とコラボできたことは私にとってもとても新鮮な出来事だった。そして今回の札幌では私達の故郷余市に現在住んでいるという方や余市出身というお客さんが何人かいて不思議な気持ちがした。彼女達は「絶対余市でもアートショーをやるべきよ。私達がサポートするわ!」と名乗りを上げてきてくれたのだ。そんな夢のようなことが実現したら、外に出るのをおっくうがっている96歳の祖母にも見てもらえる機会が持てるかもしれない。札幌では古くからの友人でエクストリームスキーヤーの「山木」とヨガインストラクターの「しほ」宅にお世話になっていたのだが山木の閃きで突如ホームパーティー式のアートショーをやることになりBAR MINOに来れなかった彼らの多くの友人達に見てもらうことができた。庭で焚き火をしてNOBUYAのDJで踊ることもできて楽しい番外編となった。そして満月、当初のツアースケジュールにはなかった阿寒湖はアイヌコタンでのアートショーが急遽決定しこの日を迎えた。オーガナイズしてくれたアイヌ料理店ポロンノの主人「郷」さんには感謝だ。ここには仲間の「床絵美&Ague」と家族が暮らしている。彼らは高尾から絵美の故郷である阿寒へと移住してきていた。思えば2001年原宿で開催していた私の個展会場に彼らは突如現れ、その頃やっていたギャラリー「nociw」にも頻繁に訪れるようになり、ギャラリークローズ後に私達が高尾に越してきてから彼らも高尾に移り住み、すっかり家族のようにつきあってきた。アイヌをリスペクトし創作し続けてきた私達にとって彼らとの運命的な出会いは本当に嬉しかったものだ。そして2013年、出会って12年目にアイヌコタンでアートショーができたことはまさにカムイからの贈り物としかいいようがない。空は澄み渡り最高の中秋の名月となった。お客さんがやってきた。当たり前だがアイヌの人々の顔がちらつく。アイヌコタンでのアートショーは私達にとって大事な意味を持っていた。私達が信じて行って来た表現活動の真意が試される時でもあると確信していたのだ。そして「カピウ&アパッポ」という床絵美と郷右近富貴子という二人のアイヌ姉妹とのコラボレーションが叶ったことに嬉しくて叫びだしたい気持ちだった。空に輝く満月に手を合わせていざアートショーをスタートした。ものすごい静けさが場内を包み込んでいた。私は心の中でカムイに語りかけていた。「ありがとう。ありがとう…」終了後、絵美の両親が声をかけてきてくれた。「いやーとっても心に響いたよ。アイヌと同じ価値観を持って生き、表現しているアーティストがいるということを目の前で知ることができてこんなに嬉しいことはない!」「アイヌであろうがなかろうが地球に生きるものとして私達はひとつなんだね…」カムイにそっと背中を押された。そんな忘れられない満月のアートショーだった。








 
_ 2013.8.21_>>>_満月

「karip」きれいな月がでていました。
北海道・東北ツアーの準備が整い、いよいよ出発です。
高尾の仲間たちがしばらく会えないのを惜しんで駆けつけてくれた。
別に何をするというわけでもなく、ただそこにいるだけで安心できる。
そんな仲間をここで持てたことに感謝している。
ツアーの成功を祈り、あたたかいハグを送ってくれてありがとう。
これから訪れる土地で、ふたたび種まきをしてくるね。
たくさんの素敵な出会いをお土産にもってくるから。
ではいってきます。
カリプ めぐる輪よ 生きものたちよ
カリプ めぐる輪よ 生かされしものたちよ私を包む 植物たち
私を包む 鉱物たち
私を包む 動物たちそのトーテムたちよ このメディスン・ホイールよ
私の命は この世界に抱かれ 守られ 回り続けるずっとずっと どこまでも
ずっとずっと どこまでもカリプ めぐる輪よ 生きものたちよ
カリプ めぐる輪よ 生かされしものたちよ私を包む 植物たち
私を包む 鉱物たち
私を包む 動物たちそのトーテムたちよ このメディスン・ホイールよ
私の命は この世界に抱かれ 守られ 回り続けるずっとずっと どこまでも
ずっとずっと どこまでもずっとずっと いつまでも
ずっとずっと いつまでも






 
_ 2013.7.23_>>>_満月

「nociwと夏」ツアーから帰ってきて1ヶ月が経ち高尾の夏を満喫している。立て続けに2カ所でARTSHOWと作品展がありたくさんの人達に出会い元気をもらった。6月30日に行った地元高尾のツリーハウス「TREEDOM」での野外イベントは大盛況のうちに終わった。一部は屋久島の森の旅人「KENTA&NAO」の屋久島の木を磨くワークショップ。二部は虔十の会の「坂田」さんと森の旅人のトークショー、「Earth Consious」のライブ、そして最後に私達の「ARTGYPSY ARTSHOW」で締めさせてもらい幕を閉じた。TREEDOMへは色んなイベントを見に行ってはいたが、まさかここでARTSHOWができるなんてまるで夢のようだった。野外でやるのも初めてだったが大好きな森の中で鳥達や風の声を聞きながらできたことは最高に気持ち良かった。しかもそれを地元で味わうことができたことがまた格別だった。高尾の仲間達「こすみ&こうへい」が「心堂」というおいしいご飯を出し、「舞」がそれを手伝い、虔十の会の「長友」くんがドリンクを出したり色々手伝ってくれて、仕事場にそんな馴染みの顔がいるだけで心がほぐれた。この時だけツリーハウスの小屋の中は∀の部屋となり吊り橋を渡ってやってくるお客様をお出迎えしたのだが、これもとても楽しかった。「なんか森の中に突然現れた不思議な部屋みたいでいいですねー」とみんなワクワクしてくれて。ツリーハウスの屋根の上に登ってあたりを見下ろした時の景色は更に抜群だ。大人も子供もはしゃぎながらその光景を満喫した。Earth Consiousのライブも最高で最後にはみんなでダンスすることができて嬉しかった。途中、近所に住むお爺さんが上がってきて「この責任者は誰か?」と聞いてきたそうだ。坂田さんはあわてて思わず「ごめんなさい」と謝ったそうだが、そのお爺さん「あなたがた、いいことやってますね」と嬉しそうだったのでそのまま招待して居てもらうとARTSHOWが終わった時には「ブラボー!」という歓声を上げて喜んでくれていたそうなのだ。「こんなこと、今まで初めてかも」と驚いていた坂田さん。この場所を作ってくれた坂田さんにもありがとう。7月7日と8日に「ホリスティック・アース」で行った作品展とARTSHOWもとても感慨深いものがあった。オーナーの「たかぴー&てんき」にはいい経験をさせてもらい感謝している。今年の4月だったか高尾の「杜の市」で久々にてんきと再会し、ARTGYPSYの話題になったら「今度うちでもやってよ」となり、七夕、銀河っていうキーワードも合わさってこの日に決定した。てんきは「きっとnociwが導いてくれてるんだよ」と言っていたが、きっとそうなんだろうな。ツアー先でも私のポエトリーリーディングに応えて、ヒマラヤのような山の頂から遠吠えを上げているオオカミが見えたんです!というお客様がいたりした。ツリーハウスの時は美しい蛾になって詩のノートを順番に追ってくれたり、KENTA&NAOと久々に訪ねたMotherTreeの切り株では見たことのない蝶になって私の体に抱きつきダンスをしていたり…。6日に絵を搬入してセッティングを終えた時、たかぴーが「全く違和感がないのが不思議だ」と言っていたが、ランダムにチョイスしてきた絵達が本当にすべてマッチしていて驚いた。キッチンには「これだ!」と思った「soul mate」という絵を飾ったのだが、8日に料理を出してくれた福井県の「善一」さんがまさに最近結婚された奥様とお互い強く感じていることだったそうで「この絵がここにあるなんて本当に凄い!」と2人で心底驚いていた。そういうシンクロというか全て成るようになっているという宇宙の法則を感じられる会場がホリスティックアースなのだった。七夕のARTGYPSY ARTSHOWは再びEarth Consiousとのジョイント。2週続けて一緒にできたことが嬉しくてたまらなかった。高尾では外でノリノリの演奏だったが、こちらでは中で住宅街ということもあり音はかなり押さえ気味のアンビーな感じだったが、またそれはそれでシャンティなグッドバイブレーションを醸し出し、流石!と改めて彼らをリスペクとした日でもあった。ご飯は高尾の友「杜々」の「佐千代」が「ピースキッチン」の名でおししい雑穀料理を出してそれをまた「舞」が手伝って「こすみ」はホリスティックのお手伝いで朝から部屋をお掃除してて…とまたまた高尾の仲間に見守られての安心感に包まれていた日でもあった。今回のツアーで福島を訪れた時に出会った「川合」ご夫妻。画家で今は亡き「足立幸子」さんのお友達であるお二人から、体無き今でも地球のためにサポートしてくれている幸子さんからのメッセージを伝えられ「この日は特別な日なので七夕には是非一緒に祈り合わせをしてください」と託されていたので、最後にはみんなで一緒に祈ることができて本当によかった。8月の後半から再び北海道・東北のツアーに出ることになったので、今はその準備に入っている。8月3日の高尾「杜の市」と8月18日の高幡不動尊「ござれ市」には参加するので遊びに来てください。それと、日本全国やアメリカからnociwのために贈ってくださった千羽鶴やお手紙などをnociwが眠っている庭の側で火を起こし神様に挨拶をして、頂いた祈りに感謝を込めながらお炊き上げさせてもらいました。nociwはきっとみなさんの元へ「ありがとう!」と言いに行ったと思います。彼女はほんとうにそういう子でした。ひとつひとつから伝わってきたみなさんの愛に私達もどれほど勇気づけられたかしれません。心からありがとう!




 
_ 2013.6.23_>>>_満月

「SUPER MOON」1ヶ月におよぶ東北・北海道ツアーのファイナルは新潟の柏崎にあるumicafe DONAでの締めくくりとなった。この日は満月でスーパームーン。まるでツアーの最後に神様からの贈り物をもらったような素晴らしい一日だった。前日は福島の南相馬の仮設住宅でARTSHOWをさせて頂き、その前日は
福島の白河のカフェで、その前日は岩手の花巻のセンターでと北海道を出発してからたて続けの4日間だったので、私達ARTGYPSYと森の旅人の4人は結構ヘロヘロだったのだが、
ここへ着くなり辺りに広がる広大な海と心地よい風にたちどころに癒され元気をもらうことができた。おまけにお店のオーナーもスタッフもみんな素敵な人達ばかり。泊まりは2階の畳の部屋で波の音を聞きながら寝ることができると知って「まるでスイートルームだねぇ!」とみんなで盛り上がった。ここ柏崎に限らず今回訪れた土地すべてにおいて、いい出会いが生まれ繋がりを持つことができたことは本当に感謝だ。北海道では私達の移住計画を聞いて「ここがいい」「いや。あそこがいい」とみんな親身になっておすすめの土地を教えてくれた。タテタカコの紹介で訪れた函館のトルコ喫茶「パザール・バザール」ではオーナー夫妻が私の絵をとても気に入ってくれて彼らがオーガナイズする8月31日、9月1日のお祭りにARTGYPSY ARTSHOWを招待してくれることになった。なので再び北の大地を訪れることになったためそれに合わせて北海道と東北を巡るツアーの第2弾を計画しているところだ。ありがたいことにすでに札幌と秋田からオファーがきているのだが、他にも今回のツアーで回れなかった土地などに縁ができたらいいなと思っている。umicafe DONAでは私達を驚かせようとして何の前触れもなくhokaこと「かなこ」がギターを持参して現れた。彼女は古くからのファンでもあり、約束をしなくても必ずどこかで出会う運命の人でもある。飛び入りでARTSHOWへ参加してもらうことになり最後のエンディングミュージックを歌ってもらった。時はちょうど夕日が海に沈む頃でNOBUYAのアイディアで彼女が歌い出したとたんにカーテンが開かれ続いてサンセットショーへと突入し、みんな息を潜めながらその美しさに見入っていった。地平線に沈む夕日を見たのはいつぶりだっただろうか。ふと20年前インドで海に沈む夕日を見て涙したことを思い出していた。太陽が沈む瞬間に一瞬だけ見ることのできる「グリーンフラッシュ」という現象も初めて見ることができた。まるで夢の中にいるような幻想的な至福のひとときだった。岩手の花巻のARTSHOWで初コラボしたゲストミュージシャンの「ルーアプカシ」のアイヌの「ふっちゃん」とは初めて会うのにたまらなく懐かしかった。そんな彼女が「次に福島へ行くのならここに寄って祈りを捧げてね。」と教えてくれた場所は正確な位置がまったくわからなかったにも関わらず、白河でのオーガナイザーだった「ハナリン」の直感で川合さんご夫妻という方の元を訪れてみると、その聖地とはその方達のお住まいのすぐ側でなんと彼らと一緒にアイヌの祈りの儀式カムイノミまでご一緒させていただくことができた。奥様の「みかさん」に会った時も、ふっちゃんに感じたように強烈な懐かしさが込み上げてきた。その日は夏至でご夫妻は自然に2人でカムイノミをするつもりでいたらしい。が、突然現れた珍客。でもそれは必然的に揃ったメンバーだったようだ。すべてがバッチリのタイミングで流れていく。そのことに疑問を持つことはもうないだろう。みかさんがおっしゃっていた。「7月6日、7日は地球にとってとても大切な日。特に日本に向けて集中的に祈りが捧げられる重要な日でもあります。一部を除いてまだ眠ったままの日本人が一斉に目覚めたなら世界はいっぺんに変わるでしょう。それほどの高い精神性を我々日本人は元々持って生まれてきているのよね」6月30日、7月7日、8日とありがたくも私達ARTGYPSYにはそれらの日に、表現の場が与えられている。これも偶然ではないだろう。自分にできることをその時々にやり尽くす。こうして1日1日を生ききっていきたいと思う。
今回の北海道・東北ツアーで得たエネルギーを今度はホームグラウンドであるこの東京の地に循環させていけたなら…。ということでARTGYPSY ARTSHOWでお待ちしております!


 
_ 2013.5.25_>>>_満月

「ARTGYPSY TOUR wor un nociw 水の星」東北・北海道ツアーがいよいよスタートしました。一番最初は群馬で満月のARTSHOW。昨年、群馬に住む「広恵」から「ぜひ群馬のみんなに∀さんの絵を見てもらいたいんです」とお誘いを受けていたのだが、そのタイミングが丁度西から南へのツアーと重なってしまっていたため見送りになっていた。今回、東北方面でのARTSHOWが決まったので「だったら群馬にも寄って行けるかも?」と思い立ち連絡を取ったことがきっかけで群馬での開催が実現したのだった。メールしてみると広恵はなんと4.27に高尾で行ったARTSHOWにも来ようとしていたのだという。お互いの思いがつながっていたことを知って嬉しかった。ただ急遽決まったことだったので十分な時間が無く広恵にはずいぶんと苦労をかけてしまった。「無理するようだったらまた次回でもいいからね」と言ったのだが本人は何としてもやりたかったらしく方々駆け回って、場所やコラボするミュージシャンをコーディネイトしてくれた。彼女には本当に感謝している。当日待ち合わせの会場へ着いてみると、それはそれは気持ちのいい所だった。上毛三山のひとつである霊山「妙義山」がまるで守り神のように私達を出迎えてくれた。鬼達が護っているというその山は奇岩のそびえ立つ神秘的な形をしていて私の心を魅了した。「素敵なところだね」「はい。二転三転して結局一番らしいなという所に落ち着きました」会場の庭には鯉たちが泳ぐ池があって、傍らにはその庭の守り神であろうみごとな枝振りの大木が優しく立っていた。満月にぴったりのロケーション。私はその木に挨拶してハグをしフルートを吹き「今日のARTSHOWはあなたに捧げるね。ここに呼んでくれてありがとう」とそっと告げた。コラボしてくれたミュージシャンの「小田島」さんと「恵」の二人も素晴らしかった。二人は「和美」というユニットで活動もしていてお互い忙しくてなかなか会えないと言っていたが絶妙のコンビネーションで絵と詩の世界に音で色を添えてくれた。「宇宙を漂っているようで気持ち良かった。即興をやってて本当によかったです。」と言ってくれた恵に「初めての経験で最高に刺激的でした。心が洗われました。」と言ってくれた小田島さん。二人ともとても楽しんでくれたようで嬉しかった。飛び入り参加をしてくれた群馬在住のダンサーの「のりこ」は昨年の屋久島でのARTSHOWで共演をしたことでつながり、再会を心から楽しみにしてくれていた。人生の中で同じひと時を共に創造しながら過ごすことができるということは、なんてかけがえのない体験なんだろうと思う。そして同じ空間で共鳴し合うことになった、たまたまそこに居合わせた人々。でもそれはたまたまではなく縁の糸が紡がれて機が熟した瞬間でもあるのだ。そこに満月の効能が重なって心身ともに時空を超えた世界へと誘われる。そんな旅をこの人生で味わうことのできる幸せに心から手を合わせたくなる。集まってくださったみなさん。おいしいお料理や受付で協力してくれたみなさん。和美の二人。ダンサーののりこ。そして初めてのオーガナイズに悪戦苦闘しながらも実現に向けて頑張ってくれた広恵。本当に本当にありがとう。最後の挨拶で感極まって泣いていた広恵の涙に私の魂は浄化されました。ここがツアーのスタートで本当によかったと思います。翌日、妙義山神社にお礼参りをして群馬をあとにしました。次の開催地である青森の八戸へ向けてゆっくりキャンプをしながら向かおうと思います。次はどんな物語が待っているのかワクワクしながら…。今日も自分の心の平和を大切にして。


 
_ 2013.4.26_>>>_満月

「ARTWORK IS LIFEWORK」再びホームである高尾でARTGYPSY ARTSHOWを終えた。先月の高尾の蕎麦と雑穀料理の店「杜々」でのアートショーから約1ヶ月。今度は高尾北口に昨年オープンした「今ここカフェ杜丸」での開催だった。
どちらも大切な仲間の営むお店である。杜丸のせっちゃんは相当前から「ここでぜひARTGYPSYにやって欲しいの!」と熱いラブコールをかけてくれていた。ただ私達がなかなか「うーん」と考えてしまっていたのはスペースがちと小さいなーと思っていたからだが、そこはせっちゃんの勢いに押されてとうとう実現することに相成ったのだった。ARTGYPSY ARTSHOWは毎回色んなミュージシャンの方に参加してもらい即興で創りあげるというスタンスを取っているため、まずはコラボするアーティストが必要だった。それも空間的には1人がベストだろうということでお店側で色々探してくれていたのだが、最近杜丸を手伝っている「さおり」という麻を中心に布製品を制作している作家の子が「Sage」というカリンバ奏者を紹介してくれて事態は着々と進むことになった。さおりはカフェ・スローでのアートショーを見て以来ARTGYPSYのファンになってくれていた。そして以前から彼女がファンだったsageと私達の世界感がどんぴしゃだと直感的に悟ったらしく、せっちゃんに太鼓判を押してくれたのだった。当日蓋を開けてみると、もう定員で締め切っていた筈が飛び込みであれよあれよという間にお店が超満杯になるほどのお客様になってしまい、もうテーブルも椅子も取っ払って地べたにござを引いての密着度の相当高い客席となった。高尾のチームは逆にそれを想定してか遠慮して来なかったので都心や他県から来て下さったお客様達には「ほほうー。高尾って何か親近感があってあったかいね」という印象を持ってもらえたことだろう。(笑)初めて出会ったSageはひたむきに音楽とカリンバをこよなく愛する人で一目で好感が持てた。そして案の定その音色は本当に優しく、どこまでも透き通っていてまさにコラボしてみて実にしっくりくるライブとなったのだった。我が家のオオカミ犬nociwが星になってからもちょうどひと月になるという節目に当たるこの日に、またこうして地元の高尾で仲間達に迎えられながらアートショーをやることになったのもとても意味深かった。もちろんこの日は全身全霊でnociwのためにショーを捧げた。今ではスピリットなって自在に駆け回ることのできる彼女もここに来てくれてたと思う。多くの方がショーの後「nociwがいるのを感じました」と言っていた。時間や空間、肉体を越えてnociwとの絆はこれから益々深くなっていくのだなと思う。これから私はまた屋久島の森に1人籠り制作に入ることにした。そこでじっくりと自分と向き合い、ここ何ヶ月かに起こった出来事をゆっくりと噛みしめてみようと思う。nociwともやっと冷静にコンタクトが取れる準備ができたような気がしている。森の精霊達もきっと力を貸してくれるだろう…。そして高尾に帰って来たら東北、北海道へとツアーに出ることになっているのでスケジュールが決定したら順次お知らせしていきたいと思います。決定してるところでは6.30に「高尾ツリーハウス」で森の旅人の屋久島の木を磨くワークショップとARTGYPSY ARTSHOWを虔十の会の坂田さんのバックアップで一日イベントとして開催するのと、7.7の七夕と7.8に毎回試行を凝らしたイベントで話題を呼んでいる「ホリスティックアース」にて2日間の作品展とARTGYPSY ARTSHOWを行うことになっています。どちらともコラボするゲストミュージシャンは屋久島でもジョイントした「Earth Conscious」彼らがもたらす最高のグルーブとともにツアー後に磨きのかかったショーをお見せできるように精進していきたいと思います。どうぞお楽しみに。今日もクリエイトできることの幸せに心から感謝して。




 
_ 2013.3.27_>>>_満月

「nociwの旅立ち」満月の翌日、我が家のオオカミ犬「nociw」が星になりました。体の様子がちょっと変だなと気づいてから2ヶ月、4つめの病院でガンと宣告されてから10日後のことでした。27日の満月は高尾でアートショーがあり、その前から準備に追われていて当日も昼の部、夜の部とあったので私はずっと会場の杜々にて、NOBUYAが行ったり来たりして高尾仲間の「ちー」がnociwの側にいたいと言ってくれて体をなでてくれていました。その日のアートショーは私もNOBUYAもnociwに捧げるためにすべてを注ぎました。彼女もそのことはわかっていたのだと思います。集まってくれたお客さんもとても喜んでくれて、夜の部が終わって食事会になるとそのエネルギーは異常なほどの盛り上がりを見せ、途中でスタッフを送って帰ってきた女将の佐千代が遠くから見るとそこだけ「お祭りのようだった」と言っていました。「まるで生前葬のようだったね」と佐千代。その賑わいは結局朝まで続いたようだったけど、この日やはりnociwに手当をしたいを言ってくれた「たかこ」と家に帰り、出迎えてくれたnociwにアートショーの報告をしました。NOBUYAが「実は今日一番ごはんをたくさん食べてくれて、オレとちーが拍手をして喜んでいると嬉しそうにしっぽを360度回転させてくれたんだ」と笑っていて、もう本当は食べること自体相当きつかったんだろうけど私達を喜ばせるために食べてくれたのでしょう。翌28日は杜々で撤収作業があり、うららかに晴れた気持ちの良い日だったのでNOBUYAにnociwを連れてきてもらい、庭に敷き詰められたウッドチップの上で穏やかに私達の作業を見守ってくれていました。あまりにもお日様が温かくてNOBUYAが寝てしまったのでnociwと一緒にウッドチップの上に寝ころんでいたら、アートショーに来てくれた「たま」と「おご」が通りかかって「わーい。nociwに会いたかったのー」と喜んでしばらくの間手当てをしてくれました。nociwもうとうとして気持ちよさそうで…。それが亡くなる4時間前のこと。まったく想像もできませんでした。やっと仕事も終わったので、のんびり3人で森へピクニックに行こうねと話していたのに…。家のいつものnociwの場所で私達2人に見守られながらあっけないほどに潔くnociwは逝ってしまいました。でもその日がきっと彼女にとっては死ぬのにもってこいの日だったのだろうなと思います。すべてのタイミングを見計らって、いかにもnociwらしい死に様でした。突然すぎたのでその時はただただ「ありがとう!」の言葉を繰り返してた私達。でも私達の元へやってきた時から「私達はいずれ死んで肉体はなくなるけど、魂は永遠だからその後はまたずーっと一緒だからね!」と常にnociwに語りかけていたので彼女はすべて解っていたのだと思います。この数日は呼吸がとても苦しそうだったので、心臓が止まって楽になってからはだんだんと顔が笑顔に変わりました。そして楽になった体に感謝の思いを込めてオイルマッサージをしてあげてたら「ウーン」というnociwがリラックスした時に出す声を漏らしてくれて最後に応えてくれたのです。嬉しかったな。そして不思議なことに埋葬するまでの3日間は体がまったく硬直しなかったのでした。翌日はnociw祭りと称して、彼女の元へたくさんの高尾の仲間達が集まり、泣いて笑ってダンスをしました。どこからか「nociwは犬徳があるよね!」「それを言うなら狼徳でしょ!」「いやーnociwは絶対オレより古い魂の持ち主だった」との声が聞こえてきて。彼女は本当に高尾の仲間達からも慕われ愛されていたんだと知り感激しました。。ガンと宣告されてからはnociwのお父さんの「ウルフィー」のパートナーの「ちえ+かつ」が遠隔ヒーリングを継続してくれたり、屋久島の「なお+けんた」の呼びかけで全国から千羽鶴や贈り物やメッセージが届いたり、ギャラリーnociw時代の仲間のお坊さんがお経を上げてくれたりと本当にみなさんの愛と祈りに助けられました。その中には実際にnociwに会ったことのない方もたくさんいて…。そんなみなさんにこの場を借りて心からお礼をいいたいです。ありがとうございました。これらすべてがnociwからの愛でもあったと深く感動しています。姿はないけどこれからはスピリットとして私達の作品の中に彼女は生き続けていくのだと思います。森に入ると特にnociwを強く感じます。この地球に偏在するあらゆる自然の中に私は彼女を見いだし、そして私の生涯が終わるその時には、あなたに感謝の言葉を述べて私は逝くでしょう。nociw生まれてきてくれてありがとう。これからもずっと愛しています。

 
_ 2013.2.26_>>>_満月

「豊間小学校」福島県いわき市の豊間小学校へ行ってきた。屋久島の森の旅人「KENTA&NAO」と一緒に。2人は図工の時間に屋久島の木を磨くワークショップをやり、私はその中でポエトリーリーディングをさせてもらった。5年生と6年生の子供達。どんな子達が待っているのか到着するまではドキドキしていたが、彼らの顔を見た途端「なんてキラキラしているんだろう!」と思わず嬉しくなり緊張も吹っ飛んでしまった。生徒達はみな熱心に木を磨いていた。私は出番まで楽器を鳴らしながらウォーミングアップをしていたが、興味を持った子達が次々にやってきて面白かった。子供ってほんとに気持ちがいい。先生が「はーい。じゃあここで手を少し休めて今から詩の朗読を聞きましょう」とみんなに呼びかけた。驚いたことに生徒達はすぐさま集合ホールに集まり姿勢を正している。「はじめまして。絵描きの∀KIKOです。私が絵で生きていくと言った時、親はそんなことで食べていけるはずがないと言いましたが、今私は絵を描いて生活しています。私は絵描きですが詩も書きます。これからその詩を朗読するのでどうぞみなさん心の耳で聞いてみてください。」澄んだ瞳が一斉にこちらへと向けられた。こんなにたくさんの子供の前でポエトリーリーディングができた初めての体験を神様に感謝しながら私は心をこめて詩った。更に驚いたのは彼らがとても静かに真剣に聞いてくれていたことだ。途中で詩の言霊がおかしくてその音に反応して笑いを必死でこらえている子がいた。肩をひくひくさせながら。「わかるわかるその感覚。だっておかしいよね!」と私は心でニヤッとしながら「あー。なんて幸せな時間なんだろう」とその瞬間を噛み締めていた。昨年のツアーで「いつか多くの子供達に聞いてもらいたいな」と思った願いが叶ったのだ。それが福島からスタートだったとは…。リーディングが終わった後すかさず好奇心いっぱいの表情で駆けつけてきた子達がいた。「あの、∀さんの詩はどこから生まれてくるんですか?」「うーん。宇宙かな。」「∀さんは野宿をして暮らしているんですか?」「森で眠るのは大好きだよ」「∀さんはいったい幾つなんですか?」「えーっと。今年で4000歳かな?」「うおぉーっ!!」子供達との会話は楽しくてやめられない(笑)後ろの方でもじもじしながら話したそうな女の子がやってきた。「あ、あの、とっても素敵でした。命と命が人間も動物もみんなつながっているっていう詩が私は一番好きでした」何かを感じ取ってくれたようだった。担任の先生が言った。「私、正直ビックリしました。今までこの子達、詩の朗読なんて聞いたこともないのに、じーっと聞き耳を立てていたことが。それに色々と質問をしていた生徒達はいつもはあんなに積極的な態度を取る子達ではないんです。彼らの別の一面を発見できて今日はとっても嬉しいです!」その後お昼の時間になってKENTA&NAOは6年生と私は5年生と教室で一緒に給食を食べた。「∀さんはここに座ってくださいね。」用意された席は教室の真ん中のお誕生日席。「やったーっ。いただきます!」久しぶりの学校給食。自分が小学生だった頃を思い出し急に懐かしくなった。コッペパンに塗るペーストをぐちゃぐちゃにつけて頬張る男の子。「ガハハハーッ」拍手喝采して大喜びするみんな。「いたいた、こういうヤツ!」楽しくって思わず顔がほころぶ。こんなギフトのような時間を作ってくれた6年担任の「えり」先生、5年担任の「ゆきみ」先生、そして職員室で出会った他の先生方もみながみな素敵な先生達ばかりだったことにハートが熱くなった。特に感動したのは水谷校長先生だ。人間として本当に素晴らしい方だったことに、これからの教育においての希望の光を見た思いがした。「我々はみんな3.11以降意識が変わりました。生徒達の中には親や身内を亡くした子もいます。深い悲しみの後で残されたこの子達に私が一番伝えたいことは、決して夢をあきらめるなということです。誰でもができない貴重な体験を通して自分の夢に向かってまっすぐにつき進んでいって欲しい。それがこの子達にはできると信じています。学校で教えることだけが勉強じゃない。これからはアートの時代でもあります。ここにいながらもこうして色んな方と接して感性を磨いていけるこの子達はなんて幸せなんだろうと私は思うのです。」本当はこの日NOBUYAも一緒に来てARTSHOWをやる予定でいたのだがnociwの体調が良くなくて私一人だったためにいつもの映像がなかった。校長にARTSHOWの話をするとぜひ見てみたいと言うので高尾に戻ってすぐに昨年のARTGYPSYツアーでのARTSHOWのDVDを送ったのだった。数日後、校長直々に電話がかかってきた「∀さんですか?いやーDVDが届いて今、校長室で見ているんですけどもね、あんまりにも感動して思わずすぐに電話をかけたくなっちゃったんですよー。なんちゅーかイマジネーションが豊かになるっつーか、行ったことはないけども宇宙を感じるっつうかねー。2013年早々良い出会いをありがとうございます。これは絶対に何かの縁ですからね、ぜひ改めて生徒と親御さん達に見てもらう機会を作りたいなと思っとります。じゃ、まだDVD途中なんでこれで切りますねー失礼!」最高に嬉しかった。本当につながることができたのだ。校長は言っていた。学校の周りは流されてなんにもなくなったけれど、そのかわり太陽がもの凄く大きく見えて「あぁ太陽ってこんなに美しかったんだなー」と思ったと。きっと砂漠で見る太陽もこんな感じなんじゃないかって…。そして私は思うのだ。あの子供達はまるで砂漠に咲く色とりどりの花のようだったと。


 
_ 2013.1.27_>>>_満月

「MOTHER TREE」今年初めての満月には屋久島から「森の旅人」のKENTAとNAOが高尾にやって来た。仲間が営む蕎麦と雑穀料理の店「杜々」で屋久島の木を磨くワークショップを行ったのだ。NOBUYAは北海道へ1人で車で帰っていた。私と我が家のオオカミ犬nociwとの
2人暮らしは初めてだったがとても充実した日々だった。それもNOBUYAが「オレのいない間に薪が切れることがないように」とせっせと薪集めをしていってくれたから。我が家は薪ストーブで暖をとっているので、冬の間は常に薪の補充に気をくばらなければならない。薪集めは一日仕事でかなりの重労働なのでNOBUYAはいつもその日ヘトヘトになるのだった。KENTAとNAOとは2008年に初めて個展のために屋久島を訪れた時から年に2,3回は会うようになった。今度の再会もツアー帰りに11月の阿蘇で別れてから2ヶ月しかたっていない。もう、どこに居てもいつも一緒に居る感覚になってきた。高尾でのワークショップは何度かやっているが杜々でやるのは初めてだった彼ら。仕事を終えた2人を母屋で薪ストーブに火を入れて待っていると「あの杜々にある∀のMOTHER TREEの原画凄いねーっ!」と興奮気味に帰ってきた。あの絵が大好きな2人は原画を見ることもとても楽しみにしていたようだ。「あの絵の元でワークショップができるなんて夢が叶ったよ!」その日、北海道にいるNOBUYAから「今から高尾に帰る」と連絡がきた。もっと長期で向こうにいる予定だったのにKENTAとNAOに急に会いたくなってしまったんだろう。2人に伝えると彼らも大喜び。ノンストップでこちらへ向かうというNOBUYAを待つことになった。ワークショップに参加していた高尾の仲間達も集まり、久々に賑やかな母屋での楽しい満月の夜になった。「浩平」と「こすみ」夫妻の息子で小学生の「ひゅう」はここで直々に木を磨くワークを受けて夢中になって手を動かし続けていた。やはり子供も大人も魅了される体験なのだ。森の旅人も今回ツアーで各地を回ることになっているが、福島の小学校の図工の時間にこの屋久島の木を磨くワークショップを行う予定にもなっている。ARTGYPSYもARTSHOWで参加させてもらうことになった。私はそうなったらいいなーと心から願っていた。昨年のツアーで回った先々で「このショーは子供達にもぜひ見せたい!」と多くの大人達が言ってくれたので、今年はそんな機会が訪れたらいいなと密かに想像していたのだ。子供達だけの世界でARTSHOWがどんな風に受け止められるのか、とても興味がある。NOBUYAは「子供だからこそ、いつも以上に真剣にやらなければならない」と、その為の準備に取りかかっている。2月22日にはカフェ・スローで生物多様性の会議があるがそのイベントのトリでARTSHOWをやらせてもらうことになった。「最後はみんなに気持ちよく帰って欲しいから」と言ってくれたオーガナイザー。この会議は業界関係者だけでなく一般の方の参加も自由なので興味のある方はぜひチェックしてみてください。そういえば高尾の仲間達との新年会も杜々で、MOTHER TREEの元で行った。やっぱり私はここの仲間が大好きだ。みんな色んな分野で自分らしさを表現しながら輝いている。そんなみんなが側にいることがこんなに幸せなことだなんて。女将の「佐千代」からはARTGYPSY ARTSHOWを杜々でもぜひやって欲しいと熱いラブコールをもらっている。北海道に移る前には最後に高尾で1ヶ月間くらい個展を開催したいと思っているので、その間に何度か色んな場所でARTSHOWをやるのもいいかもしれない。コラボするミュージシャンによって印象は千差万別なのでそれぞれに楽しむことができるだろう。オープン2年目の杜々も益々繁盛していてとても嬉しい。2013年もこのMOTHER TREEの元でたくさんの人々の笑顔が行き交うのだろう。そのことを想像するだけでもワクワクする。本当にあの絵は迎えられるべき場所へ迎えられたのだ。ありがとう佐千代!そして森の旅人は言った。「MOTHER TREEの絵には間違いなく樹のスピリットが宿っているよ!」