「SUPER PEACE」

ARTGYPSY TOUR 2017もいよいよ今月の新橋ATOM CS TOWERでの個展で最後になろうとしている。

NOBUYAが3年間掲げたタイトル「SUPER PEACE」。第一章の「FANTASY」。第二章の「MEMORY」。そして第三章の今年は「REAL」。これで三部完結編という彼が描いたストーリー。確かにNOBUYAは肉体の旅立ちとともに自身をもこの世界から完結させていってしまった…(笑)。そして私はといえばツアーのクライマックスをこの世界で迎えようとしている。まったく予想もしなかったことだが、これが今の私達のリアルな姿なのだ。このメッセージを真に受けとめていきたいと思う。彼を感じながら…。

「ARTGYPSY」というユニットは私が書いた一編の詩「アートジプシー」から始まった。私はこの詩をNOBUYAへのラブレターとして書いたのだ。ラブレターを書いたのはこれがはじめて。そんなこと、わざわざ言ってないから本人はどう感じていたのか知らないけどね。でもこの詩に綴る気持ちは今もまったく変わらないよ。愛してます!

今年のNOBUYAの口癖はとにかく「オレたち、もうやってるよなっ。スーパーピース!!」だったな…。

「アートジプシー」
今 ようやく時がきたのだ
あなたが もっとも あなたらしく生きる時が
わたしが もっとも わたしらしく生きる時が
わたしたちは きっと ふたつでひとつ
そうでなければ これほど長い年月を どうして一緒にこれただろうか
わたしたちは 知っているはずだ それを 今まで 思い出せなかっただけのこと

遠い遠い記憶の中に 約束を置き去りにしてきただけのこと
アートジプシー これからは じぶんたちを そう名づけよう
世間の何ものにもとらわれずに 自由に生きていく
わたしは絵で あなたは音で
わたしは詩で あなたは言葉で
わたしは月で あなたは太陽で
この肉体に宿ったわたしは その肉体に宿ったあなたと
愛し 愛され 涙を流す

そして とうとう時がきたのだ
あなたが もっとも あなたらしく生きる時が
わたしが もっとも わたしらしく生きる時が
わたしたちは やっぱり ふたつでひとつ
そうでなければ この広い地球上で どうして同じ場所に降り立っただろうか
わたしたちは 知っているはずだ それを 今 思い出しはじめたところ
深い深い記憶の中の 約束を拾い集めてみる

アートジプシー これからは じぶんたちを そう名づけよう 
世間の何ものにもとらわれずに 自由に生きていく
わたしは目で あなたは耳で
わたしはダンスで あなたはリズムで
わたしは女で あなたは男で 
この肉体に宿ったわたしは その肉体に宿ったあなたと
愛し 愛され 微笑みを交わす

あなたとわたしは ふたつでひとつ だからひとりでは 半分の幸せ
あなたとわたしは ふたつでひとつ だからあなたの幸せが わたしの幸せ
この有限の体に 無限の愛を受けとめ
時が尽きるまで 命の火を燃やし続けよう
せっかく こうして わたしたちが
今 ここに いるのだから