「pon karip」

nociw galleryのある根本山にて毎月一度開催している「pon karip」が一年経った。

これは上野原在住のオーガニック農業家でみつばち農場主催の「吉野艶子」がギャラリーに訪問に来た際、根本山を見て「こんな素敵なところが上野原の街の近くにあったなんて知らなかった。ぜひここでヨガをやってみたい!」と言ったことがきっかけだった。長い農業のキャリアの中で体を労ることの大切さを痛感した艶子が出会った「ナーラーヨガ」その恩恵を実感した彼女はナビゲーターとしての資格を取得し、自分の畑でも「畑ヨガ」をやっているのだが、私の絵に出会ったことで「農とアートは同じなんだ」という気持ちが初めて芽生えたそうで、一緒にコラボレーションをしたいと言ってくれたのだった。彼女の提案でヨガの最後のシャバーサナの時に私がインディアンフルートを吹くということになり、ナーラーヨガとインディアンフルートという新しい試みが始まったのである。午前中にヨガをして持ち寄りのお弁当を東屋で食べて、ギャラリーを見学して解散するというごくごくシンプルな集いだ。

pon karipとはアイヌ語で「小さな輪」という意味。小さなお山である根本山に集う小さな輪がやがてはこの星、地球を包む大きな輪へとなることを夢見て名づけた。
おかげさまで小さな輪のつながりは、ゆっくりと回り始めてきたような気がしている。たまにインディアンフルートを奏でている時に、過去生のネイティブ時代や胎内にいた時の記憶が蘇る方がいらしたりして、それは艶子も私も意図していなかっただけに驚かされるとともにとても興味深い。ランチを食べながらそんな話をみんなでシェアして和気あいあいと過ごすひととき。樹々の葉が風に揺れ、沢山の鳥たちがさえずる自然の中で笑いあう。ただそれだけで、こんなにも幸せな気持ちになるんだなぁと毎回喜びをかみしめています。

こんなふうに最近は自然な流れの中で出会う人達とコラボする機会が増えたことがとても嬉しいです。5月15日に葉山に新たにできた空間「葉山Share Village」で開催される「葉山PEACE MARKET」のオーガナイザーの方とも先月出会ったばかりですが、その日に「ぜひとも出演をお願いしたい!」とお誘いを受けて出店とARTGYPSY ARTSHOWをやることになりました。「以外ですね」と周りからは言われるが、葉山での開催は初めてのこと。またここで、どんな出会いがあるかがとても楽しみです。

そして4月20日に13才の誕生日を迎えた我が家のオオカミ犬DON。彼との出会いは私とってかけがえのないものです。年齢とともにだいぶスローになってきましたが彼との貴重な時間を大切に慈しんでいきたいと思います。こうしてご縁で運ばれて、ここまできた私の人生。みなさま、これからもどうぞよろしくお願いします。

愛と感謝をこめて。