「星と水の記憶」

我が家のオオカミ犬DONの緊急手術から一ヶ月が過ぎた。

8日間の入院の後、無事退院してお陰さまで日々元気になってきている。入院の後半、点滴が外れてからは「オレはもう大丈夫だから早くここから出してくれ~!」と訴えていたと退院の時、主治医の先生から言われた。長年動物と関わっているので犬の言葉がわかるらしい。それにしても驚くほどの治癒力と回復力だったそうで、それは潜在的なオオカミの血なのかもしれない。入院時に何度かお見舞いに行ったが病室といってもDONには狭過ぎるケージの中で眩しすぎる光の中、24時間眠らない病院の環境下にあってはとても休まらなかったのだろう。退院してきた日はまるで久しぶりの睡眠を取るかのように死んだようにひたすら眠っていた。そして散歩には張り切って飛び上がり喜びいさんで山を下りた。だが体重が5kgも減って体力も落ちていたので、帰って来るとまた倒れるように眠るという日々が続いた。抜糸までの1週間は初めて着けるどでかいエリザベスカラーをあっちにぶつけこっちにぶつけとやっていたが、寝る時も着けっぱなしの不自由さにも黙々と耐えてくれた。カラーがやっと外れ視界も広がりかつてのDONが戻ってきたように感じた時は本当に嬉しかった。久しぶりに富士山の麓に散歩に出かけると鹿の気配を追いかけて駆け出して行き、遥か遠くの方で声が聞こえ1時間半も走り回っていた。そんなに長い時間戻ってこなかったのは初めてのことだったので一瞬ドキっとしたが信じて待つことにした。よっぽど鬱憤がたまっていたのだろう。それにしてもとても病み上がりとは思えない動きだった。NOBUYAがいたらさぞかし叱られていたに違いない。(笑)

そんなDONの事を聞いた上野原にできたばかりのギャラリー「isyokujyu」のオーナーの「ダニエル」から電話がかかってきた。個展のオファーだった。「DONちゃんの事を知って何か力になりたいと思ってたら突然閃いたんです」とのこと。開催まで1週間しかないという通常ではありえないあまりの急な話だったが、ダニエルの気持ちが嬉しくお受けすることにした。考えている時間などないので瞑想の時に見えてきたビジョンに従うことにした。この作品展示にDONとの今回のことが大きく影響しているのはいうまでもない。予想していた通りDONと再び会った時、もう手術前の彼とはまったく違っていた。まるでもう一度生まれてきたような存在になっていたのだ。以前にも増して私が心で想うことに更に敏感になり、私が動くよりも先に心を察知して行動するようになった。そして私の中からは彼に対する愛おしさが更に増して、どんどんどんどん泉のように溢れ出してくるのだ。「この関係性はいったいなんなんだろう?」とふと思う。人間や動物という種を遥かに越えた関係なのだ。そして私が確かに感じているのは「スイッチが入った」という感覚でもある。言葉ではうまく言えないが、私自身ももうDONの手術前とはまったく違う意識になったという感じなのだ。

時を同じくして、私の暮らす上野原にある温泉施設「秋山温泉」ではグッズの販売が開始され、温泉内に新たにオープンしたマッサージサロン「coniwa」では原画の展示販売が開始された。これもconiwaの「良子」の計らいによるものである。私はいつもこうして周りに助けられ生かされている。そのことに感謝して今を生きている自分がいる。私が日々実践している「ホ・オポノポノ」から先日頂いたメッセージの中に自分の「ウニヒピリ=潜在意識」との関係がうまくいっているかどうかを知るポイントとして「流れに任せているが安心感がある」「自然体の自分でいられる」という言葉があり、これは自分でもかなりわかりやすいバロメーターとなっている。「今の自分はどうか?」と気づいた時にチェックを入れられるからだ。そんな風に安心感と自然体で始まった個展「星と水の記憶」は今月28日まで開催しています。尚、屋久島の親友NAOがインスタを開始してくれました。個展情報などをお知らせしていきますので「nociw.artspirit」でよろしくお願いします。

星と水の記憶

星に聞いたよ あなたのことを知っている
水に聞いたよ あなたのことを知っている

星と水の記憶から すべての生き物たちのこと
星と水の記憶から すべての愛の源を

星のまたたき 水の波紋  星のまたたき 水の波紋

おまえはすでに知っている おまえはすでに知っていると
遠くで彼らの声がしたんだ

星に聞いたよ 水に聞いたよ