「出会い」

神奈川県金沢文庫アサバアートスクエアで開催された個展が、お陰様で無事終了しました。

フライヤーへのメッセージにも記しましたが、今回アサバとのご縁を繋いでくださったのはあるファンの方のご好意によるもの。本当に感謝しています。
そして初めてお会いした時のインスピレーションの通り、アサバのビッグマザー浅葉和子さんとはやはり、ただならぬご縁を感じずにはいられないほどの深い共感を覚えました。

搬入のため前日入りした会場のギャラリーはドア一枚を挟んで子供達のアート教室になっていて、セッティングを終えて「さぁいいよいよ明日からスタートだぁ」と思っていたら、その日教室を終えた子供達がさっそくやってきて、その中の1人の幼い女の子がRED DATA ANIMALSの画集を手に取り、真剣に見始めて最後には一緒に来ていたお母さんにその画集をおねだりして購入してくれました。それが今回の個展の最初の売り上げになったことが私には嬉しくてたまりませんでした。
会期中も教室から子供達を連れて先生である和子さんの息子さんのダンさんが「ほーら見てごらん、この動物達はねぇ絶滅危惧種っていって地球から姿を消していこうとしている動物達なんだ。何でだかわかるかな?」と子供達に話しかけていて、みんながそれぞれ気になる動物の前で指をさしながら眺めている風景が私には神様からの贈り物のように嬉しかったのです。

さらにとても幸運だったのは、我が家のオオカミ犬DONがリードをフリーにしてアサバの空間を自由に歩くことが許されたことです。ギャラリーはもとより、カフェの方へふらっと行っては気がつくと中庭のお日様が当たる一番気持ちのいい場所で満足そうにうとうと寝ているといった様子。
ただアート教室の日はおおぜいの子供達に囲まれ「DONはどこだ?」「あっちだーっ!」と追い回されて一日の終わりにはゲストハウスのベッドでバタンキューとなっていましたが(笑)。
それでも人間好き子供好きの彼にとっては優しい手でたくさんたくさん撫でられたことはきっとたまらなく幸せだったろうなぁと思います。

アサバのカフェを切り盛りする和子さんの娘さんのハルさんや、スタッフのジャスミンさんなど誰もがみなフレンドリーで愛いっぱいで、もうたまらなく居心地がよかったです。
お客様には「浅葉先生と∀KIKOさんてなんだか似てますね」とよく言われ、和子さんは「そうでしょ?私の娘です!」なんて応えていて….。本当に自分でもいつかの過去生では親子だった時があるんじゃないかとさえ思えたのでした(笑)。

個展後にもアサバから連絡をいただき、会期中にいらしたお客様からいまだに反響があるという嬉しいお知らせがありました。和子さんは「あなたの作品だけではなく、生き方そのものに感銘を受け勇気を貰ったという声が多いのよ。それはアサバにとっても本当に嬉しいことなの」と言ってくださいました。私にとってはそのような声を聞けたことが一番の喜びであり、新たな創作や表現への活力ともなるものです。そうやってエネルギーが循環していくことで私自身が生かされているんだということを実感できることに心から感謝しています。

そして最大のご褒美もありました。来年から毎年春の開催が決定したのです。子供達にアートの喜びを伝え続けて50年以上が経つというこの場所に再び帰っていくことができるなんて。こんな嬉しいことはありません。尊敬する和子さんに少しでも近づくことができるように、私は私の魂を磨き続けながら生きていこうと思います。

みなさま、神様、本当にありがとうございました。