「みんないっしょ」

気づいたらあっという間に11月。おかげ様でバタバタしながらも平和な日々を過ごしております。

NOBUYAの四十九日には彼が楽しみにしていた横浜の遺跡、竪穴式住居で個展の初日を迎えることができました。翌日のARTGYPSY ARTSHOWとも雨の中の開催でしたが
とても落ち着く太古の空間の中で時を超えてNOBUYAを感じることができて嬉しかったです。法要が行われた余市の空は晴れ渡り清々しい一日だったようです。

八王子ポラリスでの個展中に我が家のオオカミ犬「ドン」の面倒を見るために屋久島から再び森の旅人「健太と奈央」がやってきてくれました。北海道から家まで車ごと送り届けてくれてしばらく滞在した後、屋久島に帰ってからたったの一ヶ月で戻ってきたので、もう「ただいま!」「お帰り!」という感じ。そのおかげでドンの散歩とご飯を気にすることなく個展に集中することができて本当に感謝でした。ポラリス個展もほぼ雨の毎日でしたがオープニングとクロージングに開催したARTGYPSY ARTSHOWではNOBUYAと縁のある懐かしい顔ぶれが集まってきてくれて彼も喜んだと思います。ゲストアーティストの「堀田義樹」と「大塚寛之」とのアートショーでのコラボでは二人がとても喜んでくれて嬉しかったです。最終日は台風上陸にもかかわらずキャンセルが一件もなかったとオーガナイザーの「佐千代」も感動していました。文化の日には久々に古巣「フィオーレの森」でのARTGYPSY ARTSHOW。主催のナチュラルガーデン「KOHO」の「美緒」や私がフィオーレを去った後もずーっと応援し続けてくれているオーナーの「三富」家の方々やフィオーレの仲間達の大きな愛を感じました。我が家から一番近い友達「うめ」と「圭樹」夫妻にも大いに助けられ、同じ町に暮らす仲間達にも助けられ、以前住んでいた高尾の仲間達にも助けられ、みーんなに助けられて一歩一歩前へと進んでいます。健太と奈央は11月の「ござれ市」にも協力してくれることになり、久々のござれにも参加できることになりました。もうなんと言っていいのか言葉では言い尽くせないほどに、ただただみんなに「ありがとう!」の毎日を送れていることの幸せをかみしめています。

ARTGYPSY ARTSHOWでは度々NOBUYAが光となって写真に写ってくれます。まるでわざと写ってくれているようにも思います。「ほらな、ちゃんと居るだろ!」と確認できるように、いつもわかりやすい形でサインを送ってくれている気がします。NOBUYAの誕生日のナンバー「4」と「7」もやたらと目にするようになりました。2013年に旅立ったドンの母親で私たちが初めて出会ったオオカミ犬「nociw」の存在とも彼が一緒にいるのを感じます。二人とも7日生まれで27日が命日なのも一緒。NOBUYAを看取る時にはnociwを看取った時と同じ神聖な感覚に包まれました。この再会をさぞかし二人は喜んでいることでしょう。私はこちらでドンとともに楽しんでいこうと思います。目に見えない二人と目に見える二人。「そっかぁー私たちは四人家族だったんだね!」と、しみじみ感じる今日この頃です。私にとって最高の家族です。

NOBUYAはいつも「俺とお前は一人では半人前。二人合わせてやっと一人前だな!」と言っていました。今後は目に見えないNOBUYAと一対となって地球にアートの種を蒔いていくのだなーと思います。個展のノートに友達の子供が残していった言葉に心がポッと温かくなりました。

「あきねー。どんちゃん。のぶにー。のちゅー。みんないっしょ。あんしんしてね。」