2026年の今まで、精進してきた自分へのご褒美のために、今年もヴィパッサナー瞑想修行へ行ってきた。
今回も昨年同様「マハーサティパッターナスッタ」というコースに参加。昨年受けたこのサティコースがとてもよかったので、2回続けて受けてみようと思ったのだ。これは「気づきの確立についての大経典」というテキストをもとに、通常の10日間コースから更に深く掘り下げた内容となっているもので、2度目にして、まだまだ自分には修行が全然足りないと思わせてくれる、大きな気づきや発見があった。前回のコースでも一緒だった、徳島から来た方が今回は私の隣に座っていた。10日間の沈黙が明けたあと、参加者とおしゃべりする時間があるが、前回はその方とは一言も話さなかったので最初は気がつかなかった。が、今回は沈黙の業が始まる前と、終えたあとに話をする機会があり「今回が知り合うべきタイミングだったのですね!」とお互いに納得。縁とは実に、完璧なタイミングで結ばれるものなのだなぁとつくづく思った。コースが終わって家に帰り、たまったメールをチェックしてみると、その方がHPを見てくださって、早速グッズの注文をしてくださっていた。そして9月に神戸で開催される個展にも、いらしてくださるという。「また会える!しかもセンターの外で。」無言のまま、隣り合わせで懸命に修行した仲間同士という希有な関係に尊さを感じ、感謝した。
コースには台湾から参加していた女性もいて、彼女は「帰国する前に少し時間があるのでぜひ、あなたのギャラリーへ行ってみたい」と言ってくださった。ただ、彼女は日本語がほとんどしゃべれず、私は英語がほとんどしゃべれない。だが彼女の熱心なアプローチを断るわけにもいかず、ギャラリーのショップカードを渡し「では近くのカフェで11時に待ち合わせしましょう」と何とか伝えてその場は別れた。「あ、そういえば、名前も電話も何も聞かなかった!」と、あとで気がついたのだが、時すでに遅し。「無事に会えますように!」と祈りながら約束の時間に行ってみると、なんと彼女がちゃんとお店にいてホッとしたのだった(笑)。ランチをして歩いて坂道を上りギャラリーへご案内した。ヴィパッサナー明けからまだ5日しか経っておらず、感覚に対してとても敏感になっている状態なので、新宿のホテルに滞在しているという彼女にとっては、都会の人混みや、おびただしい音が気になってしょうがない様子で、とても大変そうだったが、ここへ来て小さな山から見える景色や、森の木々や鳥達のさえずり、虫達の声に耳をすませ「ここはすごく気持ちがいい!リラックスできる」と喜んでくれた。「お土産のために都会でショッピングをしたが、最初からここへ来ればよかった」とも言ってくれた。彼女が「会話が本当に難しい時はこれを使えばいいのよ!」と、スマホの翻訳機能を説明してくれ、ガラケーしか持っていない私は「こ、これはすごい!」と感動(笑)。修行が明けてから全然瞑想ができていないと彼女が言うので、最後に一時間一緒に座った。これもまた、不思議で嬉しいご褒美の時間だった。
今回は体調万全で臨んだにも関わらず、修行に入って間もなくして痰が出てきて、それがピタッと止まったかと思うと、今度は咳が時折、突然に噴出してきた。瞑想ホールでみんなの迷惑になってはいけないと自分で止めようとすると、その咳が体の内側で起こり内部が痙攣してきて非常に苦しい時があり、先生に相談しに行くと、そんな時は一旦ホールを出て咳が止んでから戻ってきてもいいとのことで安心し、後半にはそれもピタッと治まった。すべての感覚に対して、平静であることを学びに行っているのではあるが、そういった意味では今回は本当に修行だった。「すべては移り変わっている」という無情の真理を理解すべく、これからもこの身に起こる体験を通して経験を積んでいきたいと思う。来年は20日間コースへ参加したい。
今日も自分の幸せが、世界の幸せへとつながっていきますように。












