3月から続いている個展が横浜、岩手、大阪を終えて、次はいよいよ富山の南砺市へ向かう準備をしている。
2026年の前半はここまでで一旦落ち着くので、ようやくあと一息というところまできた。だから本当に気を抜かずに、心をこめて、最後まで丁寧にやり遂げたいと思う。岩手の花巻では思いもよらぬ出来事があり、なんと死後初めてNOBUYAと会話をすることができた。信じがたいが、個展にいらした初めてお会いした女性の方が、別にそういった職業をされているわけでもなんでもないが、そういう能力のある方で「あなた、NOBUYAさんと話をしたらいいわよ」と突然言われ、あれよあれよという間に自然に事がなされたのだった。まるで映画を観ているかのような光景が目の前で始まり、あまりに急なことに驚き過ぎて心構えもできないまま、正直、半信半疑だったのだが、姿はまったくの別人で声も違うというのに、話し方や話してる内容がNOBUYAそのものだったことは疑いようのない事実だった。今まで折りにふれ、NOBUYAを感じる機会が多々あったが、そんな時はもちろん来ていたようで、狼犬のDONが彼の仕草そっくりになっていた時も、入っていたとのことだった。「やっぱりそうだったのかぁ~」と、私は確かめられたことがなんだか嬉しくなり、笑ってしまった。すると「オレは∀KIKOのその笑顔が好きなんだよ」と言う。そして「∀KIKOが喜びの中で生み出すアートで、みんなを喜ばせている姿を見ていることが一番嬉しいんだ」と。今までもそうしてきたように、これからも私にご縁を繋いでいってくれるという。岩手の次の開催地だった大阪でも、私にオファーを下さった主催者が「NOBUYAさんを感じたんです」と言っていたし、次の開催地となる富山の主催者の方とのやり取りの中でも、しょっちゅう「NOBUYAさんが…」という言葉が出てくる。みんななぜか、NOBUYAに会ったこともないのに、親しみをこめて彼の話をしてくれるのだ。
生前、「オレとお前は2人でひとつなのさ」と彼がよく言っていたが、それはたとえ今のような状況になっても、まったく変わらないということなのだろう。目には見えない力として、常に働いてくれているNOBUYAの大きな大きな愛を感じ、そんな彼に心から感謝している。目の前の女性がふいに、「じゃあ、もうそろそろ行くね」と言った時に、とっさに出た私の「ありがとう。愛してるよ」の言葉に「知ってるよ!」と、かつてのように同じ返事と同じイントネーションで答え、彼はさっそうと去っていった。私の中に、とても温かな愛というエネルギーを残して…。
富山個展が楽しみです。



