_ 2010.12.19_>>>_くもりのち晴れ




































さすがに朝の寒さがはんぱなくなってきた冬のござれ。この日は曇りのスタートだったが、しだいに空も晴れてお客さんの出足も増え境内に賑やかな彩りを添えてくれた。2010年のござれ市もファンのみなさんに支えられ、無事幕を閉じることができて本当に感謝です。毎度のことだけど毎回ドラマがあったな。今年最後を締めくくる「ござれ市」にやって来てくれたお客さん達の面々もまた、来る2011年をバッチリ予感させてくれた。先月、屋久島の森の旅人「KENTA+NAO」のワークショップで私も絵を出していた時、お客さんで来ていた「弘美」が絵を相当気に入ってくれたらしく、はるばる静岡の富士市からやってきてくれたのは嬉しかった。ファンの「kanami+kota」がkotaのお母さん、お父さん、おばあちゃん、おばさん、兄弟夫婦を連れてきてくれたのには感動した。「今日はファミリー一同を連れてきました。∀さんに出会って欲しかったので。これからもっと繋がっていけたら嬉しいです!」総勢10名、いやお腹に赤ちゃんが2人いたから12名の親族ご一行様。その中には2人が「絶対∀さんに会わせたい!」と熱望していたkotaのおばさま「エンジェルくみ」ちゃんがいた。「∀ちゃん、きゃーっ!」私達は本当に出会った瞬間から溶け合うことができた。2人の直感は正しかったようだ。くみちゃんは歌い手でありパフォーマーで、この時も即興で歌を作りガイドしてくれた。みんなで輪になり手をつなぎ「ありがとう」という歌を歌った。彼らが帰ったあと、向かいの「橋本のおっちゃん」は「∀ちゃん、さっきのあれね、おじさんカルチャーショックだったねぇー」と、しきりにうなずいていたのがおかしかった(笑)。私にとっては、この4世代の魂のつながりの中に神様からのメッセージが託されていたような気がした。他にも、やはり森の旅人から私を知りファンになってくれた「SHIE」やその友達の「koma」。東京生活にさよならを告げて、今日故郷へ帰るというその前に立ち寄ってくれた「有樹」。今日が自分の誕生日だから、私の絵を自分自身にプレゼントするのだといった「清水」さん。「日曜日がどうしても仕事で休めない娘に頼まれて画集を買いにきました」というお母さん。今年も日本各地から訪れてくれたファンのみなさん。「∀ちゃんはねぇーとにかく描いてね。応援してるから」と最後にハグをしにきてくれたござれ市のボスの「あつこ」さん。不動明王様、大日如来様。ありがとうございました。愛してます!

_ 2010.11.21_>>>_くもりのち晴れ
































11月だというのに、気温が高かった今回のござれ市は「もみじまつり」が開催中だったのと「七五三」が重なって、たくさんの人で賑わった。私のお店にも色んな顔ぶれがあって、珍しくお昼を食べる間を逃したほどだった。そのひとつにギャラリー「nociw」があった「フィオーレの森」の2Fに今もある「norsk」にかつて勤めていた「みかこ」が旦那様や妹、そして姪っ子とやってきてくれたことは、とても驚いた。何年振りだったのだろう?相当会ってなかったが、みかこはなーんにも変わってなくて相変わらず可愛らしかった。それと札幌に住んでるフォトグラファーの従兄の「健太」が東京に用事があったついでに初めてござれ市に来てくれてた。彼はギャラリー「nociw」時代にも一度お店に来てくれたことがあって、なんとも心優しいやつなのだ。昨年はお嫁さんの「ともみ」と東京に来た時に一緒に「ジブリ美術館」にも行って遊んだ。せっかく親戚として生まれたもの同士だから、これからも仲良くしたいなーと思う大切な従兄だ。それと、先月高尾であったお祭り「ウレシパ・モシリ」に出店した時に初めて私の絵と出会い、たちまち強烈なファンになってくれた「千穂子」と「し−ちゃん」がさっそくござれ市にやって来てくれて、相当楽しんでいった。確かに私も2人に会うと超テンションが上がってしまうのはなぜだろう?(笑)2人が言うように「出会ったばかりとはとても思えない!」というのは私も同感なのだった。まあそれがなぜなのかは、この先明らかになるのかもしれない…。他にも「pirika」の「yuka」の紹介で来てくれた「桃子」ちゃんや度々顔をだしてくれる「恵美」そして、10年来のファンの「まみこ」やNYからライブのため来日中の「DANA」そして、ここ高幡で自分のお店を持ち革でクリエイトした作品を生み出している「トモ」他にも来てくれたみなさん、ほんとうにどうもありがとう。今回もまた生かされました。感謝です!

_ 2010.10.17_>>>_くもり



































ござれ市の前の晩、荷物を積み込む時、いつもなら点検をしないリヤカーのタイヤを「一応点検しておこう!」と思い立ち、触ってみたらなんとタイヤがパンクしていた。このリヤカーは会場の高幡不動尊の駐車場から私のブースまで荷物を運ぶためにかかせない重要なもので一瞬「どうしよう!」となったが「もしかしたら自転車屋さんがまだ開いてるかもしれない!」とNOBUYAが車を走らせてくれ「確かあの辺にあったよね?」とやっと自転車屋さんを見つけた時、ちょうど店じまいをしようとしている店主が表に出ていて「す、すみませーん!」と滑り込みセーフで事なきを得て「ふーっ。助かったぁー」と一旦落として上げてくれた神様に感謝したのだった(笑)。今回は先月来ていた業者の娘「笹音」の姉ちゃんの「凛」が来ていた。今、小学6年なので小学校生活はこれで最後なのだということにしみじみ思いを馳せている様子。最近は世界にいる自分と同じ年の子供達のことを考えていたらしく、地雷の未だ埋まっている場所で生活しなければならない子供達のことや、エイズになってしまった子供達に対する世間の反応は過剰過ぎると訴えていた。そして凛は日本に生まれた。そのことについてどう思うかと聞いてみたら「まず、食べるものに困らずにいられること。そして平和な日本に生まれて自分は本当に恵まれていると思う」という答えがかえってきた。そしてそんな中で自分はどう生きていきたいのか?と聞いてみたら「とにかく楽しんで生きていきたい。嫌だなと思うことをやるんじゃなくて楽しい!と思うことだけやっていきたい。そうじゃないと時間がもったいないから」とのことだった。何かその言葉を12才の口から聞けたことがすごく嬉しかった。そして「だからこれからも∀はずっと絵を描いてね!∀に出会えてすごくよかったと思う!∀といるとすっごく楽しくて笑っちゃう!」と言ってくれるかわいいヤツなのだった。そして、またまた高円寺の「yagate」で絵を知り興味を持ってくれ、初ござれにやってきてくれた人がいた。本当にyagateの2人には感謝しているよ。いつもいつも、ありがとうね。そういえば12月7日の火曜日に高円寺で一日だけのイベントをやることが急遽決まったので近々HPに告知すると思います。大好きな仲間達とのアートショウになる予定です。色々あったござれ市も今年は残すところあと2回。気を引き締めて2010年の〆に向かって行こうと思う。ござれに育てられ活かされてきたことに心から感謝して。立ち寄って何かを感じてくれた皆さん、どうもありがとうございました!!

_ 2010.09.19_>>>_晴れ

























「ござれ」の前の日は必ず神棚の掃除をする。埃を払って、拭いて、磨いて。そうやって「明日の市はどんな日になるのかなぁー」と、思いを巡らす時間が好きだ。10年経っても、あの、お不動さんに向かう時の、腹の辺りから静かに沸き上がってくる緊張感みたいなものは変わらない。「この感覚はいったい何なのだろう?」と思う。最近久しぶりに空海に関する本を読んでみて、改めて密教の懐の深さを知った。高幡不動尊といい、高尾といい「自分はどうも密教に縁があるのだな」ということを今更ながらに感じ、そのことをもっと真摯に受け止めていこうと改めて気づかされた思いがする。今回もまた、心の底から楽しかったな。

「あつこ」さん。ござれ市のボス。私の恩人でもある亡くなったご主人、前代表でござれ市仕掛人の「古久根 薫」さんの後を引き継いで、一癖も二癖もある骨董屋の連中を束ねて切り盛りする姿は実にカッコイイ。そして私の印象では市全体のバイブレーションがあつこさんのお陰でずいぶん明るくなったように感じる。代表を支える骨董委員会のおやじ達もまた、あつこさんをとても慕っているのがわかり、見ていて微笑ましいし、とても嬉しい。毎回、固くハグを交わす私達はオヤジ達から「マブダチだね!」などと言われ、まったく調子に乗っているのだ。あつこさん、いつもありがとう!

骨董屋の娘「千冬」と「笹音」2人は従姉同士。たまに登場する「凛」は笹音の姉ちゃんだ。初めて会った時は、まだ5才だったちーも、もう高校2年生だって。子供の成長って早い。ちーのじいちゃんが言った「ゆうべよー。∀KIKOに会いたい!っていきなり言ってきてなー。そんで、おれたちゃ朝4時には出発するでよ、一緒に出てきたけんど∀はまだかまだかってな。ずっと待ってたわー」「そしたら笹音も∀に会いたい!ってついてきたんだよね」とちー。コクン、と頷く笹音。まったくかわいい奴ら。どうやらこの従姉3人の中では私は一種のキャラクターのようなものらしく、おやつのつまみになっているようなのである。ま、愛を感じるからよしとするぜ!(笑)

「Akiko」さん。「planet・planet」という名でフラワーエッセンスをやっているそうだ。ギャラリー「nociw」があったフィオーレの森の上のマンションの一室に、ござれにも常連の「nao」が始めた「supicaの部屋」というアロママッサージのお店で、今度一緒にコラボレートすることになったそうで、そのnaoから私のことを聞いていて、ずっと興味を持っていてくれたんだとか。「実は今日はnaoさんには内緒で来たんですよ。なんかそうしてみたくって、でも来てよかったです。ありがとうございます!」と満ち足りた顔で去っていった彼女。実はこのあと偶然に2人は街で出会ったそうだ。

久しぶりに登場の「千春」が妹の「幸子」を連れてやって来た。前回千春はstone drawingの作品を買って、それをペンダントにしたのを見せたくて、ずっと「来たい来たい」と思ってくれていたらしい。見ると麻ひもでかわいく括られていて、石に描いてある全部の絵もちゃんと見えるように工夫されていて、とてもお洒落だった。「この石のお陰で仕事頑張れたの。お守りとしてずっと持ってて、だから∀さんににお礼を言いたいです。ありがとう!」と千春。彼女はフリーでダンスやお芝居の衣装とかを創っているそうだ。「お姉ちゃんに誘われて来てよかったです。宇宙を感じると思ったらまさにnociwは星のことだと聞いて、すっぽり納得です。」と妹ちゃん。故郷の岩手を離れ2人で仲良く暮らす素敵な姉妹だったな。

満面の笑みの「佳奈美」が「早く出逢って欲しくて今日は大切な人を連れてきました!」と現れたのは彼「浩太」。幸せいっぱいのバイブを放っていた2人。前回の冬、新潟のスキー場でそれぞれ別の場所でバイトをしている時、出会ってしまったんだそうだ。「まったく自然でしたね」というおのろけの言葉を聞き、2人を包む愛に私まですっぽりと覆われた気がした。しかも彼、佳奈美が想像した通り、私の絵にも見事にハマったようで「よし、これからピクチャー選びに入ります!」とかいって真剣に作品を見ていたりする。本当に素直な魂を持った美しい男子だった。彼は間違いないよ、佳奈美。これからもずっと愛を育んでね。次回は彼の還暦を過ぎたぶっ飛んだ叔母さん、通称「エンジェル・クミ」ちゃんを連れてきてくれるそうだ。乞うご期待!

臨月のお腹の時にもやってきた「理恵」が無事、男児を出産し、初親子でやってきた。この地球に降り立ってまだ2ヶ月。本当に小さいのに、ものすごく大きなエネルギーを発していた命。名前は「夏生まれだから夏生!」実に潔い。「ここは私にとっての神社でもあるから、前回は安産祈願で、今回はお宮参りに来たよ!」という理恵。実際は30時間以上かかって結構大変だったらしいが、自然な体勢で産めたことと、だんなが側で見守り取り上げてくれたそうで、安心感があったという。「出産を経験してみて気づいたことは、普段自分がいかに体に力を入れて過ごしていたかということ。出産中、力を抜いてくださーい。と言われても中々それができなくて…。力を抜いて生きるっていろんな意味でとても大切なことなんだなって、つくずく思った。今は∀の絵を見ながら夏生をあやしてるよー」と理恵。それにしても、子供を産んだあとの女性ってほんとうに美しいよね。強さがあって。「夏生、生まれてきてくれてありがとう!」

今回からござれ市初参加の骨董業者「江藤」くん。熱心に絵を見てるから最初はお客さんだと思っていたら、言動がどうもマニアックなので「?」と思いきや「僕、今日からここで出さしてもらってる業者の者です。よろしくお願いします!」とのこと。なるほどと納得。気持ちのいい人だ。相当若く見える。お母さんも一緒だった。母と息子なんて素敵だなと思った。「Tシャツ欲しいんだけど、今、金がなくて、来月買ってもいい?」「もちろん!」「なんか絵を見てるとモロッコと関わりが深いような気がするよ」「そう?」メッセージノートに先ほど来て書いていったファンの「マサル」の「サラマンドル」という詩を受けて「うしまんどる」という詩を書いていった江藤くん。やっぱり骨董屋は変なヤツが多い。だからおもしろいんだな。

昨年高尾に越してきた大学生の「陸」。私は、昨年ツリーハウスでnicoが開催したイベントで1度会っただけだったが話はよく耳にしていた。家も「pirika」の「ヤーマン」の向えだったりして。自分の家をカフェにしたり、河原でイベントを開いたりしているとのことで、おもしろいヤツだなと思っていた。そんな彼が9月25日、26日と高尾のキャンプ場で開かれるイベントのスタッフとして奮闘中だという。イベント名は「ウレシパ・モシリ」というアイヌ語で「互いに育み合う大地」というような意味合いらしい。北海道からシャーマンの「アシリ・レラ」さんを招いての非常に意味のあるものになるという。そこで私も物販をさせてもらうことになった。「ここはホントに素敵な空間ですね。ウレシパ・モシリでも多くの人を∀さんの作品でhappyにしてください」と陸。同じ願いを持つ者同士が、こうしてどんどんつながっていくといいね。


_ 2010.08.15_>>>_晴れ




















気持ちのいい日だった。朝の参拝で弁財天のお宮へ行った時、池の淵の木に2メートルのアオダイショウが神様のようにゆったりと腰掛けていた。「弁財天のそばにいるなんて、まさにぴったりだな。」と思い嬉しくなった。思わず手を合わせ祈る。お店に戻って、さっそく私の前に座っている橋本のおっちゃんにそのことを話したら、「あぁ。アオダイショウが白蛇になるんだよ。まれにね。あれは神様だよな。オレね、子供の頃、アオダイショウが白蛇になるとこ見たんだよ!」と少し興奮気味に話してくれた。おっちゃんの顔が少年になっていた。美しい朝を迎えたござれ市。そして終戦記念日。いろんなエネルギーが交差していた深い、シャンティな1日だった。

「おはよーっ!」真っ黒に日焼けした「正起」が元気いっぱいに、さっそうと登場した。聞くところ、ヤツはしっかり夏休みを満喫しているらしい。「今日は何かコレな気がする…」とRED DATA ANIMALSのサルのポスターを気に入りゲット。「実はオレ、申年なんだよ。だからサルにはなんか親しみを感じてしまうんだ。」「えぇっ!」実は私も申年。だからその言葉にはまったく同感だな。うん。

「五十嵐えみ」ちゃん。彼女はなんと今年の屋久島の個展に、はるばる横浜から来てくれた人。カメラマンでもあって、あの時撮ってくれた写真から彼女のお気に入りの写真を1枚1枚、丁寧に和紙に貼って素敵な装丁をして七夕に送ってきてくれたのだった。それは私の宝物となった。実は彼女はギャラリー「nociw」を度々訪れてくれていたんだそうだ。オープンから数えたら今年で、はや10年経った。「やっと、ござれ市に来れました。」と感慨深げな彼女。私には10年経っても覚えていてくれて、屋久島まで駆けつけてくれたことが本当に嬉しかったよ。

「喜和子」と「ツヨシ」。「高円寺のyagateで店主の大住さんから「∀さんていう、す、す、すごく素敵な絵を描く人がいて…」と聞いて、あの、言葉を何とかして出そうと頑張っている大住さんが僕たち大好きで、その彼が言うんだから間違いないと思って来ました。実は今日は1時間半しか寝てないのにとっても気持ちのよい目覚めだったんです。∀さんと話してたら、だから朝から素晴らしかったんだと思いました。」とツヨシ。stone drawingの作品に釘づけだった喜和子は「いつか自分にコレだっ!と思える石に会える場所。出会いってすごい!!」と大興奮。2人ともモノ創りをしているクリエイターカップル。ほんとうにナイスな組み合わせだったな。是非そのままいって欲しいと思っちゃうよ。

「pirika」の「yuka」が彼女のお客さんの「杉本 淳+綾弓」夫妻とそのお友達の「隆行」と「要介」を連れてきた。4人はこの日、朝7時にヨガを終えてyukaと合流し、ここまでやってきたんだそうだ。流れのままに辿り着いたようだが、さすがにヨギー達、敏感に何かを感じてくれていたようだ。「私達にとってyukaさんとの出会いは大きかったんですけど、こうして∀さんに出会わせてくれたこともyukaさんに感謝です。本当に嬉しいです。今日は幸せな日です!」と杉本夫妻。新しいつながりが生まれて、さらに溢れんばかりの笑顔のyuka。ありがとう。

「∀さんの生み出すものたちを通して、たくさんの人達とつながっていたことに、すごくビックリしたし、嬉しいです!」と久々登場の「佳奈美」。浴衣姿がさまになっていたな。実は彼女、今回初登場した「五十嵐えみ」ちゃんの職場の後輩だった時があるんだそうだ。その時はカメラマンの仕事で。そして今のバイト先であるパン屋さんでも、私のTシャツを着て出勤したら、「アッ!」ということになって∀つながりの仲間に出会えたんだそうだ。それって結局は「すべてはつながっている」ってことだよね。楽しいね!

「茉季」とお父さん。いつも、1人でやって来る彼女が親を連れて来たのは初めてのこと。昨年、お母さんは亡くなったのだそうだ。「子供の頃から母が病気だったから、父といることが多くて私、父親っ子なんです。」と話す。とても優しそうなお父さん。娘のことをこよなく愛しているというエネルギーが伝わる。美しい親子。茉季はstone drawingの石を握りしめて「コレ下さい。」と言った。その石は屋久島で、お客さんが何度も手に取って買いそうな勢いだったが留まったものだった。「私のでしたね。」と微笑む彼女。「この終戦記念日というときに、ここで静かな、平和な心を内に感じられることはとても恵まれた、ありがたいことだと思いました。ありがとう。∀さん。ひとつから始まるすべてのもののために。」メッセージが残されていた。ありがとう。茉季。


_ 2010.07.18_>>>_晴れ




















晴れ渡る空。清々しい朝を迎え、気持ちがスッとなる。朝もバッチリ目が覚めたので、弁当を作り5時頃には家を出ることができて、いつもより早くお不動さんに到着した。準備を終えてもまだ7時頃だったので、ゆっくりと朝の参拝に境内を巡る。お店に戻ると業者の娘、小学6年の「凛」が来ていた。久々に会った彼女はさすがに成長期、背がぐーんと伸びていた。「あのね、学校でみんなに∀の絵を見せると、すげーっ!て。∀のマークとかも教えてるんだ!」と得意げに話す凛。彼女と話してるとなんだかホッとする。それは凛もそう感じてるみたいで「∀といると何か楽しいんだよね!気持ちがワクワクしてくるんだ。」と言ってくれるのだ。今回、あまりにも近すぎて写真を撮るのさえ忘れちゃった。神様からのサインがいっぱいの神聖な一日だったな。

「奥のギャラリースペースの飾りがとっても意味深ね。ちょっと、メッセージを書かせてもらっていいかしら?」いきなり現れた「ユキエ」さん。なんと、昭和7年7月7日生まれだった。「奇麗な人だな。」と思った。どこかネイティブの長老のような風格さえ感じられた。この人がやってきただけで「もう、今日のござれは大成功!」そんな風に思えてしまえる、何かを漂わせていた。お互い両手で固く握手を交わした。目と目で語り合った。それだけで充分。一期一会。そんな出会いもある。これがござれ市の醍醐味だ。

「カミニシ」のお兄さん。そう、彼が毎回前向きに背負ったバックパックから、おもむろにおやつを取り出して分けてくれる人だ。今日のおやつは「ばかうけ甘口醤油味」と「ひとくち銘菓桜葉羊羹」。「今日は甘いのとしょっぱいのね!」「あのさ、お兄さんはもともと骨董が好きなわけ?」「うーん。昔はそうだったな。でも今は、もうそんなことはどうでもよくなっちゃって、ここの場のエネルギー?それが好きで通ってるんだな。ほら、こうやってオレがセレクトしたおやつを喜んでくれる人がいるしさ。」写真も好きなようで、カメラに関する様々な事にも詳しい彼。世の中には色んなマニアックな輩がいるものである(笑)。

「木村」さん親子。息子の「しゅん」君は、NYの友達「デーナ」の息子の「バスコ」と仲がよかったそうだ。以前にも一度バスコと一緒にこのござれ市に遊びに来てくれたことがある彼。シャイなしゅん君と繊細なバスコは確かに気が合いそう。二人が日本からNYへ帰ってしまったことに、寂しさを感じている家の近所の人達はたくさんいるらしい。確かにインパクトのある親子だもんね。何より心が素晴らしいし。「ここに来れば、つながっていられるような気がして。」とお母さん。さっそくデーナに伝えておくね。

ギャラリー「nociw」時代からの付き合いの「山口一家」。昨年、めでたいことに次男の「照貴」が生まれ晴れて4人家族となった。10年前「nociw」に別々に通ってきていた「nao」と「masashi」が10年後まさかこんなことになろうとは思ってもみなかったが、幸せそうなみんなの顔を見て「本当に良かったなー。」と心から祝福の気持ちでいっぱいだ。微妙な思春期の頃「どうなるかな?」と思っていた「海音」もまっすぐに育ち、今は高校で自分の畑を耕しながら農業を勉強する、頼もしく美しい青年に成長していた。「素敵だな。」と思った。「嬉しいな。」と思った。ありがとう!

ござれ初登場の「いく子」ちゃん。以前どこかで私の絵に出会い、HPを見て「いつかきっとござれ市に行きたい!」と思ってくれていたんだそう。「∀さんの絵を見ていると、小学校の時に初めて顕微鏡で見た肉眼では見ることのできない様々な生物達を思い出します。本当に素敵です。心がいやされました!」という彼女。この日は前から欲しかったという水の音のCD付きの画集「wor un nociw」を購入してくれた。「また、絶対来ます!」と笑顔で去っていった彼女の余韻は、いつまでもその場に残っていた。

以前、カフェ・スローの個展で私の絵に出会い、そのあとすぐにござれ市に来てくれた「なおみ」ちゃん。ところが彼女を写真に撮ろうとしたら急にカメラが壊れちゃって、それから今のカメラに買い替えたのだった。
一瞬わからなかったが、そのエピソードを聞いてすぐに思い出した。そして今回は彼の「けいせい」君を連れてきてくれたのだ。すぐにニューTシャツを気に入り購入してくれた彼。ふと見ると、彼のTシャツに不思議な文字が描かれていた。「これは友達が作ってくれたもので、何語かはわからないんですけど、フリダヤムといって霊的な魂という意味だそうです。」「まるで今日の日にぴったりの言葉だな。」と思った。そしてこの二人も何やらおもしろい気を放っていたな。


_ 2010.06.20_>>>_くもり






















先月のござれ市は屋久島・九州での個展のためにお休みしたので、2ヶ月ぶりのござれ市だったが、屋久島では「益救神社」で行われた「手作り市」にも参加したので久々の市という感じがしなかった。この手作り市は屋久島から友達の「けんた+なお」夫妻が初めてござれ市に来て「こういうことを屋久島でもぜひやりたい!」とインスパイアされて帰った後、すぐにそれを実行に移して開催されることになったもので、彼らの行動力には本当に関心した。さて、東京に戻ってきてみると、ござれ市を楽しみに待っていてくれていた人達がいて「ありがたやー。」と思いを新たにした次第であります。感謝!

高円寺南で「yagate」というお店を営む「大住 潤」。「お店をしていて面白いなと思うことは、∀さんの絵を通して色んな人達に出会えることです。みんなが感動したり、喜んでいる顔を見てると、ついこっちが嬉しくなっちゃって…。そこで、ものすごくパワーをもらいます!」と言ってくれる潤。「∀さんの絵には自分の子供時代の記憶が蘇るから…」と、ずーっとファンでいてくれるつもりの、かなりの物好き(笑)。いつもありがとう!妻の「ゆう」のおいしいおやつも、いつもありがとう!

おにぎり詩人「スナフキン木下」。平日はサラリーマン、土日は吉祥寺でギターを片手に歌っている。何度かライブのチケットを貰っていても、なかなかタイミングが合わずにいたのだが、この日はオリジナルの曲が2曲入ったCDをくれた。「こういう感じでやってます…。」と照れながら手渡してくれた。彼も、もう長いことファンでいてくれている。帰ってからさっそく聞いてみた。今まで勝手に抱いていたイメージとは全然違って、そこがまたおもしろかったな。確かにまだ荒削りだけど、なんかいいもん持ってるよー。これからも決してやめずに、自分を信じて表現し続けてね!

ミュージシャン「DANA」。3月から拠点が日本からNYになったものの、大の日本好きである彼女は、こうして頻繁にまた日本へ通ってくることになるのだろう。今回は8月6日に広島で行われる平和の祭典で歌うことになっているのだそうだ。奇しくもこの日は彼女の誕生日でもあり、生まれた時刻はまさに原爆が投下された時刻とぴったり同じなのだという。さらに彼女は生まれ落ちたその瞬間、体が黄金色に輝いていたとか…。私が実際に出会う前に、夢に現れた彼女もUFOから降りてきたし。デーナの正体やいかに?(笑)。

朝、一人で4時に起きてボーッと窓を眺めていたら、なんと「ムカデ」がゆっくり歩いていた。しかもかなり大きなヤツ。でも色がとてもきれいで初々しい感じだった。私は「久高島」に行ってから、ムカデは神様の使いであるということを教わって、それからは出現の度に「今回のメッセージは?」と考える癖がついてしまったのだが、今回久しぶりに久高島で出会った「kuni」が友達の「陽子」ちゃんを連れてやってきたのだった。相変わらずぶっ飛んだ女子。「宇宙へ行ってみたい今日この頃です。」とのことだった。(笑)

代々木の美容室「pirika」の「ヤマシン」と「ユカ」がお店のお客さんの「キョウコ」さんを連れてやって来た。pirikaには私の絵がいくつか飾られていて、キョウコさんは以前から興味を持っていてくれたんだそう。「あんなにリラックスできるお店で、∀さんの絵が見れて素敵ですよね!」感受性が強いとみえて話しているうちに泣いていた彼女。それにしても、いいお客さんに恵まれてpirikaは幸せだね。ますますの繁栄を心から祈ってるよ!

「理恵」。ギャラリー「nociw」時代からの10年来のファン。ミュージシャンの「奈良大介」が個展に彼女を連れてきたのが始まりだった。その日は奈良ちゃんの太鼓のワークショップで、生徒だった理恵が「絶対好きだから!」と奈良ちゃんに誘われるままについて来たのだが、まさにドンピシャだったようで、それからはしょっちゅう一人でnociwに来ていたっけ。クローズしたあともちょくちょく個展に足を運んでくれていた彼女。会うのは2年ぶりくらいだったが、なんとお腹がまん丸!「今日から臨月に入ったの。あー間に合ってよかった。」理恵の中では、生まれてくる前にどうしてもお腹の赤ちゃんと一緒にござれ市に来たかったのだそうだ。そして赤ちゃんのための絵を選びに来たのだと言った。「nociwにいる時もそうだったけど、私にとって∀さんの絵に囲まれてる時はまるで温泉に入ってる気分なんだ。」この10年間に理恵が笑ったり、泣いたりしていたことを走馬灯のように思い出した。妻となり母となった、とびきり幸せそうな顔を見て、私も最高に嬉しかったよ。おめでとう!


_ 2010.04.18_>>>_霧のち晴れ




















この日は朝から幻想的だった。あたりが霧に包まれて、高幡不動尊に向かう道路もずっと霧の中。NOBUYAと「なんだかハリーポッターの世界みたいだね!」とワクワクした。辿り着く頃には霧もすっかり晴れて、境内の桜が鮮やかに目に飛び込んできた。「今日は気持ちいい日だねー」「ホント、ありがたいねー」業者の連中と挨拶を交わす。珍しく、いつもは目の前にいる「橋本のおっちゃん」が欠席していた。「オレは∀ちゃんの、まぁ番人みたいなもんだな。そう狛犬、狛犬!」などと、よく冗談を言っていたおっちゃんだが「今日はピンチヒッターでこの場所に来ました。いつもは、もうちょっと向こうの通りに店を出してるんだけどね」という、初めてお顔を拝見した別のおっちゃんの屋号が「御前」だったのにはちょっとおもしろかった。そして毎回、おやつをくれるおっちゃんがいるのだが、この日に限って「おいおい、ちょっとこっちに来て!」と私を隅の方に呼び寄せ、発砲スチロールの箱でガムテープで頑丈にとめてある蓋をおもむろに開けながら「いいか、今日のおやつは数ヶ月前から予約しないとありつけない代物なんだぜ。だから片手だけにしといてくれよ!」と念を押された。おっちゃんが去ったあと、そのお菓子をそっとほおばってみた。「う、うまい!」その菓子の名が「霧の森大福」だったことも、シンクロしていた一日だった。

久しぶりの「勝」。「あれ、ヒヨドリ?」見ると、私のお店に立つシンボルの木「ギンモクセイ」にヒヨドリがとまっていた。ヒヨドリは夫婦仲がいい。片方が死ぬと傍らでもう片方がずっと見守っていたりする。勝も近頃よくヒヨドリを見かけるようになったそうだ。それと最近、家のそばのある植物を気にかけるようになっていたら、そのあたりが一斉に刈られることになっていた日に帰ってきてみると、その植物だけは刈られていなかったという。「業者に僕の思いが伝わったとしか思えない…」そうだね!きっと。そんな彼は身辺整理のため電子ピアノ「YAMAHAクラビノーバ123」を音楽を愛する若い魂、若い情熱に譲りたいと思っているそうだ。

「てるこ」さんは業者仲間。屋号は「すずめ」。古い着物を扱っている。以前から挨拶を交わす者同士ではあったが、それ以上の会話をしたことはなかった。何年もござれ市で一緒だったが。が、3ヶ月前くらいに初めて私のお店に立ち寄ってくれて「いったい何を売っているのかなと思って…」と少し照れくさそうに言っていたのだった。すると今回はいきなり「今日はね、何か買って帰るわよー」と登場するなり、満面の笑みで「wor un nociw」を買ってくれのだった。しかもおまけに「アナタ、本当の意味でとてもきれいな人ね」と言われたのである。お姉様に。私にしてみれば、てるこさんこそ、いつもトイレの前でカッコ良くタバコを吹かしながらポーズを決めてる姿を見て「何か、あの人素敵だな」と思っていたのだった。てるこさん、ありがとう。

「あき」ちゃんと彼。以前「FIND」という彼女が書いた7編の大人の童話の入った本を頂いた。何を伝えたいのかが伝わってくる本だった。とても恥ずかしがり屋さんなのか、終止照れくさそうにしている二人。「あ、あのー前回は忘れたんですけど握手してください!」「あっ、じゃあ僕も!」3人で手を握り合う。(笑)「実は彼女だけ∀さんの屋久島個展に行くかもしれません。その時はよろしくお願いします」と彼。「私、屋久島って島だけがあって人が住んでいるとは思っていませんでした…」まぁー来てみればわかるよ。向こうで会えたらおもしろいね。

「とも子+悟」夫婦。3年ぶりくらいかな?とも子は今、妊娠9ヶ月。そんな状況の中、どうしても彼女がござれ市に来たいということでやってきてくれたんだそうだ。住居も中野から日野に引っ越したので散歩がてら歩いて来たという。「初めて∀さんの絵を見た時、命は見えなくてもそこにあって、自分もかつては母親のお腹の中だったんだなーと改めて気づいたんだけど、今まさにこのお腹の中が∀さんの絵のようで。誕生の日に向かう命の力はみんなを巻き込んで大きなハッピーになってます。絵を見て赤ちゃんもますます元気に育つと思う!」ととも子。「今日は絵柄を飛び越えてエネルギーが飛び込んできて、頭がポワーッとなってます。不思議な感覚です!」と悟。二人にとっても、そんな大事な時に訪れてくれてありがとう!

「4分の1の奇跡」の上映イベントに参加した時に初めて会った「SHIE」が友達の「chie」を連れてやって来た。二人とも屋久島の「森の旅人」の「nao」が私のことを口伝えやブログで紹介しているのを知って出会ってくれた人達だ。「∀さんを知って2ヶ月経って、ござれに辿り着きました。世界では様々なことが起きてはいる。でも「この今」この場所は春のあたたかな陽気にかこまれた幸せな場所。その事に気づかせてくれてありがとう」とSHIE。「あたたかくて、愛がいっぱいで、幸せがいっぱいです。この愛が波紋のように地球上へ広がっていくことを祈ります」とchie。アラスカへ行きストーリーテーラーの「ボブ・サム」に会い語り合ってきたという彼女。その同じ空気を絵からも感じ取ってくれたようだ。多感な二人に感謝です。

「NEBULAVO」の「meg」。我が家のすぐ側に引っ越してきて、あっという間に一年が過ぎた。昨年の4.20に我が家のオオカミ犬「nociw」が生んだ6匹の子供のうちの1匹「nima」と暮らしている。nimaも1才で31キロとみごとに成長してしまった。すでにnociwよりもはるかにデカイ。父親譲りなのだ。最初はどうなることかと思ったが、しっかり者のmegはちゃんとしつけをして、立派に育てている。たいしたもんだ。今では二人の間にちゃんと信頼関係が築かれていてとても安心。nimaも愛情をたっぷり注がれて幸せそう。そしてmegも越してきた頃よりも、さらにピカピカ輝いていて、本当にこれでよかったんだなーと思う今日この頃なのであった。


_ 2010.03.21_>>>_雨のち晴れ




















朝、4時30分に仕掛けておいた目覚ましが鳴り、外を見ると雨と暴風で色んな物が空に舞い上がっていた。「えぇっ!マジかよー」と思いつつも準備を始める。「ござれ市」は雨天決行なのだ。それにNOBUYAは「予報では後で晴れるらしいよ!」と言っていた。私は真っ暗な空を見上げながら、数時間後にはそれが青空になるのをイメージしてワクワクした。でも「こんな日に来る人達はよっぽどの物好きだよなー」とも思った。こんな朝の状況を見たら誰も「出かけたい」なんて思わないもの。到着すると案の定、業者もお客さんもとても少なかった。「今さっきまで凄い風で、商品が飛ばされそうになって大変だったんだよー」業者のオヤジがぼやく。どうやら私は丁度いいタイミングで現れたようで、そこからゆっくりと晴れていったのだった。人がいないならいないなりの良さがあり、閑散としたござれ市の中に差し込む光がとても美しかった。

哲学好きの「清水」さん。もう、毎月必ず立ち寄ってくれて早3年目くらいだろう。「先月は見えませんでしたねぇ」なんて言うと「いえいえ、∀さんがお客さんと話をされてて、邪魔をしたらいけないなと思ったものですから黙って立ち去りました…」というようなシャイな人なのである。奥様と二人暮らしらしいが「互いの趣味には一切干渉しないこと!」という条約だそうで、彼の部屋はどんどん∀のアートギャラリーと化してきているのだそうだ。(笑)何ともまぁー嬉しくも、ありがたい話であります。ちなみに奥様の趣味はエスニックな服の収集だとか。マニアックな夫婦であることは間違いなさそうだな。うん。

「飯ヶ浜岳之」くん。なんかすごい名前だったのでフルネームで書いてみました。彼は半年前にここに辿り着いてから、毎月必ず訪れていたのだが、この日やっと、カメラにも向かう気になり、ノートにメッセージを残す気にもなったようだった。「人と話すのが得意ではなく、心からの笑いというものがわからなかった。でも∀の絵に出会ってからそのエネルギーが気持ちよくって、どんどん前向きになっていく自分がいたんです。それが嬉しくってノコノコと通っていました。」やっとまともに話をすることができた。「最初に見た時の顔はどす黒いグレーだったけど、来るたび色が変化して今はきれいな肌色じゃん!」私は見て来たままのことを言った。「そうんなです。少しずつ笑えるようになってきて…」「そのうち、ガハハァーッて笑ってるよ。きっと。」「はい。僕もそう思います!」人間って素敵だね。

骨董市に行ってみたくって「ござれ市」の存在を知り、初めてやってきたという「真実」さん。そして初ござれで、ここまでやってきた彼女はスルドイ。私のお店はいわば死角に存在するので、わざわざやって来る人以外には非常に見えにくい場所にあるのだ。「Simple Side.」と「wor un nociw」を「世界とつながるとか、自然と一体になるとか、何かに包まれる…という感覚になる本だなと思いました。それは私自身が今、求めていたことだったので二冊とも買ってしまいました。」という彼女。なんと、高尾の多摩御陵の近くに住み、福祉の仕事をしているそうだ。目の強さ、曇りのなさは真実という名にピッタリだなと感じた。

「DANA+mamiko」はそれぞれがギャラリー「nociw」のお客さん。mamikoはオープンしてすぐにやって来て「Simple Side.」を見て泣いてすぐにそれを持ち帰り、DANAはその3年後にNYから移住してきてすぐにnociwへやってきて涙していた人だった。「やっとホームに帰ってこれた」と。その後nociwがクローズしてからも「あそこは私達のサンクチュアリだったよね!」ということで意気投合、家が近かったせいもあって仲良くなり、個展には一緒に足を運んでくれたりした。そんなDANAもとうとうNYへ帰らなければならない時がきて、最後にもう一度、ござれ市に来たくなったと言って揃ってきてくれたのだった。まるで、いつかの過去生では、二人はどこかの教会の神父仲間だったのではないか?ふとそんな想像を抱かせる、ホーリーエナジーの二人なのだった。ありがとう。

久しぶりに会った「まき」そう、彼女が昨年の屋久島個展に現れて以来だった。あの時は驚いた。この日の彼女も電車に揺られていたら、隣の人の開いたページに「白谷雲水峡」が載っていて、昨年の屋久島での∀の個展のことを思い出し「そうだ。ござれ行こう!」となったのだとか。着くとDANAが篠笛を吹いていて、実は彼女も今それを習っているとかで、DANAの笛を一本借りて吹きだすとあたりは一瞬、幽玄の世界へと誘われたのだった。「出会うべき刻、人、絵が在るんだなぁ。美しく、楽しい日です。ありがとう」と美しいメッセージが残されていた。

「もうすぐ元気な赤ちゃんと出会えます!」という「実里」と旦那の「俊次」その彼がまた両手骨折でご登場。「このタイミングでって感じなんすけどね、でもこのお陰で会社は休めて、いつ陣痛がきても出産に立ち会うことができるんすよぉー。でも、抱けないんだけどさ。ははは。けど会社行ってたらこうはいかないわけで」ホント!ものの見方は取りようだよね。実際こっちの方が遥かに貴重な体験なわけで、神様はなんとかしてくれたわけだね。ちょっと手荒かったけど!(笑)今度は三人で来ます!と言って立ち去った彼ら。もう、きっとその子は地球にいるんだね。「well come to the earth !」


_ 2010.02.21_>>>_天晴れ

























2010年始まって二回目のござれ市もありがたいことに晴天で迎えることができた。準備が終わった後の、朝のお参りで「あれーっ。今日の境内の気は凄いぞ!何だかパワフルな一日になりそう…」という予感がした。私のお店に訪れたお客さんも「素人の僕からしても今日の不動尊は何か圧倒的なパワーを感じるんですけど…」という声があった。「果たして今日は何の日だっけ?」と考えてみたら、何と弘法大師「空海」のご命日であった。「だからかー」と思わず納得。そういえば仏陀のご命日も同じようにただならぬ気に満ちていたのだった…。そんなことで空海パワーが、まるで縁のある人々を連れてきたかのように大盛況のうちに幕を閉じたのだった。ありがとうございます。合掌

ござれ市の2日前に、あるイベントに呼ばれて出店した時のオーガナイザーの一人「正美」さんが来てくれた。そのイベントとは「4分の1の奇跡」という映画の上映会で、その映画が2回上映される間にペルーの方の歌と演奏や、カナダの方の踊りがあるというものだった。「イトオテルミー温熱刺激療法師」でもある正美さん。当日は忙しく、私の絵がとても気になっていたがゆっくり話もできなかったので「どうしても、もう一度絵と∀さんに会いたくて来てしまいました!」とのことだった。嬉しかった。映画は2回とも泣いてしまい、魂が震えた。「これは一生残る余韻だよ」と誰かが言っていたが確かにそうかもしれない。多くの地球人にぜひ見てもらいたい作品だ。

「きよ」ちゃん。ある日友達の家に行ったら、部屋の奥に私の絵本「wor unnociw」が飾られていて、ふと手にとって見ているうちに涙があふれて止まらなくなってしまったのだという。それから「ござれ市」の存在を知り「行こう行こう」と思っていたのだが、何故かタイミングが合わず伸び伸びになってしまっていた。が、この日やっとスムーズにここまで移動してこれたのだそうだ。オメデトウ!よかったねぇー。そうやってやっと辿り着いたせいか、きよちゃんは一点一点の作品をとっても丁寧に、じっくりと味わい尽くしていった。冷たくなった手を何度もこすり合わせながら、ただただ絵の中に浸っていたようだったな。

毎度おなじみの山中ファミリー「YUZI+YUMIKO+HIMARI+RENON」赤ん坊のれのんはゆみこの背中で寝ていた。いつも1月のござれ市には必ず顔を見せていた一家だったが、先月はひまりの体の調子が悪く2月になってしまったとのこと。「家族の1年の始まりはござれ市で、∀にハグしてもらうというのが私達の節目なんです!」とありがたいことを言ってくれる彼ら。ひまりが「ねぇ、ねぇ、あきこー。ノート見てぇ」とひまりに誘われ覗いてみると「これ∀だよ!」と衣装をチェンジした私が2体も描かれていて胸にピースマークを付けて、まわりには星が輝いていた。そして横には「∀かわいいね。∀大好き」との言葉。ありがとう!ひまり。私も大好きだよ!

ギャラリーnociw時代の懐かしいメンツが揃ってやって来てくれた。「めぐみ+連太郎+みあき+一宏+ぴりか」ほんとにみんな3年振りくらいで久々だったが、めぐみはやっぱり、先月訪れてくれた「市川りえ」ちゃんのお姉ちゃんだった。私のカンは当たっていたのだ。めぐみは今、岡山で食の修行中とのこと。連太郎と一宏は変わらず福祉の仕事を続けていた。一宏一家は藤野町に住んでいて、昨年末の個展に足を運んでくれていたそうだ。「余市で青春時代を送っていた僕にとってはあの、シリパ岬の絵が本当に懐かしく嬉しかった。第3日曜日にここに来れば、∀と作品達に会うことができる。そう思えることがとても幸せです」と嬉しい言葉を発してくれた。ありがとう。

彼らが昨年の屋久島個展で出会った森の旅人「KENTA+NAO」夫妻。屋久島の森のガイドの他に先月は高尾でも屋久島の木を磨くワークショップをやって、参加者に魂の輝きを体験してもらっていた。これは本当に凄い効果を上げていると思う。生き方に説得力のある素晴らしい魂磨きの実践者たちだ。二人のお陰で今年も5月21日から屋久島個展が開催されることになった。私のライフワークのひとつでもある流木や石に絵を描く「tree drawing」や「stone drawing」これからは屋久島の木や石たちに描く作品も増えていくことだろう。どうやら二人との繋がりは今に始まったことではなさそうだ。この後は一緒に母屋に帰ってまたNOBUYAやnociwとともに心の旅へと出発した。木だけでなく、窓のサンやガラスも磨いてくれるので家中がピカピカになったよ。ありがとう。愛してるぜ!

築地市場乾物問屋の社長「岡田」さん。久々のご登場である。現場を引退した彼のライフワークはお寺参り。一年のほとんどをこの行脚に捧げている。祈りとともにこれからの生涯を全うしようと心がけているそうだ。私がござれ市デビューを果たした11年前からずーっと励まし続けてくれている一人。仏様のような存在。一度、絵をオーダーされて築地まで届けに行った。その絵はお店に飾られているそうで、あの時も赤いターバンを巻いていたので、市場の周りのお店の仲間達から今でも「この絵を描いた赤頭巾ちゃんはもう来ないのー」と聞かれるんだとか。以前お見受けした時よりも一層、肌艶がよく健康そうに見えて素敵だなと思った。どんどんきれいになっているように見えた。いつもいつも感謝です。

「DANA」の息子「BASCO」と「YUJI」とそのお友達。BASCOもYUJIもギャラリーnociw時代のお客さんだった。BASCOは8才の時、YUJIは4才の時に初めてnociwに現れて、そしてとても絵と空間を気に入ってくれたのだった。二人とも小さい時から絵を描くのが大好きで感覚的な話を対等にできる仲間だ。音楽に対してもかなりのセンスが伺える。今はBASCOはハイスクールに通うためNYに帰っていて、YUJIは近い将来ハイスクールに通うため、BALIに引っ越すかもしれないという。自分のために私の原画を持つ数少ないティーンエイジャーの二人だ。BASCOの元には我が家のオオカミ犬「nociw」の子供「ブッダ」が行った。そしてこの日YUJIから「あのさ、もしnociwがまた子供を生んだらオレ欲しいんだ」とお願いされたのだった。かわいい奴らさ!

2日前「4分の1の奇跡」のイベントで出会った「MAKI」初めて私の絵を見たのに「私はコレです!」と原画のコピーを買ってくれた。今回ござれ市に来てくれたのは、気になったのもあるけど「実はあの日、家に帰ってお財布を見てみたら絵を買った筈なのに、最初にあった金額よりぐっと増えていたんです」とのこと。つまり、私は絵と一緒におつりではなく、プラスアルファのお金も渡していたということらしい。心のきれいな彼女はいてもたってもいられなくなり、わざわざそのお金を返しに来てくれたのだった。なんとまー律儀な方でしょう。ワシは感動しました。彼女といえば、その出来事がおかしくてたまらなかったようで「いやぁー縁があるんだなぁー」とひとしきり笑っておられました。ありがたやー(笑)。

ギャラリー「nociw」時代のコアなファン「ふみ」が仙台から仕事仲間を連れて初のござれにやって来てくれた。ふみとはnociwがクローズした2004年以来だから、実に7年振りの再会だ。仕事は入れ墨師の彼ら。nociw時代にはよく、ふみと色んな話に花が咲いた。当時付き合っていた彼女のために、私の絵を贈ってくれたりもしてくれたっけ。そしてクローズすると知ってから、本当に残念に思ってくれて…「でもね、これは終わりじゃなくて始まりだからまた会えるよ」って言ったんだよね。そしたらふみがタイかどこかへ旅した時、寺の僧侶が祈りを込めて編んでくれたブレスレットを「これを∀さんに贈らせてください。きっといい運が巡ってくるそうですから」とプレゼントしてくれんだよね。私はそれからずっと、それが自然にちぎれるまで手にしていたんだよ。ありがとね。


_ 2010.01.17_>>>_快晴





















2010年、初のござれ市は天晴れな空に迎えられ、清々しいスタートをきった。昨年12月のござれ市から、この1月のござれ市までの1ヶ月間の間が私にとっては、なぜか一年で一番長く感じられる1ヶ月間なのだが今回もまた、このたったひと月がまるで1年のように深く濃く流れている。「1年最初の顔はどんなメンツが現れるのか?」とワクワクしながら待ち受けた新春のござれ市。みなさま今年もよろしくおねがいします!

なんと最初に現れたのは初登場の「ともみ」だった。彼女はNOBUYAのただ一人の弟子である。何の弟子かというと病院への出張カットの仕事のだ。病院で寝たきりの方達の髪を切る。NOBUYAが一人でやっていたこの仕事に興味を持って、初めて門を叩いてきたのだった。NOBUYAはともみを本当に可愛がっていて、最近は隣人の「たけお」を交えた3人で清志郎のコピーをギターでやったりしているのだ。NOBUYAもギターと歌なんて中学時代が蘇ってきたようでとても楽しそう。来てくれてすごく嬉しい驚きだったよ。ありがとう。

「さちよ」と「ひろえ」が友達の「veli」を連れてやって来た。栃木出身のさちよはカナダで農業を学びながら世界を旅して帰ってきた。今回はそんな旅で出会った仲間達に「Simple Side.」を贈りたいと思って来てくれたのだ。「カナダ、コスタリカ、イタリア、スイス、ドイツに渡りますよ!」とても嬉しそうなさちよ。彼女の次の働きは福島で更なる農への道に励むそうだ。ひろえは地元の群馬へと住処を移し、地域のコミュニティと繋がりながら畑をやって、表現のひとつである和太鼓を奏でているそう。「やっと、あこがれのござれ市に来れました。群馬からっ!」彼女もめっぽう嬉しそうだった。その傍らで微笑む北京出身のveli。なんかいい予感を運んできてくれた3人だったな。

近くに暮らす仲間の「さちよ+なるき+なな」確か前回来た時はまだ、なながお腹の中にいたんだっけ。さちよはなんと2008年に表参道でやった「kokoro show」のために描いた100号のでっかい絵を買って、昨年はその絵を寝室の天井に取り付けるという大作業を行ったのだった。頼みの綱である友達のナカちゃんに知恵と手を借りて、それはバッチリと仕上がった。「家族4人で寝ながらボーッと絵を見ていられるって最高に幸せ。子供達は絵に見守られながらすくすく育っているよ」その絵はいずれ、さちよの故郷である四国でそば打ち職人である旦那の「とも」とお店を開いた時にエントランスに飾られることになっている。さちよはこの絵の制作途中で一度アトリエを訪れていたのだが、その時はまだ三分の一くらいしか仕上がってなかった。にもかかわらず、さちよはその時「この絵は私の元にくるために生まれているものだ」と知ったのだと言った。さちよ恐るべし…。(笑)

昨年暮れの藤野での個展で出会った「pot」と「朋美」二人とも絵をとっても気に入ってくれて、会場だった「Shu」でも二人が感じた色んな感想を聞かせてくれた。potは「自分は何で生まれてきたのだろう?今、自分には何ができるのだろう?」と、いっぱいいっぱい「Simple Side.」に出会えたことで新しい自分に出会えたと言い、朋美は「絵を見てると自分の中の何か得体の知れないものが動きだして、自分の中に広がっている世界を感じます。そんな気持ちを誰かと分かち合いたくてwor un nociwを買いに来ました」と言ってくれた。個展では作品を見ながら涙ぐんでいたpot。二人とも本当に心が透明で私の心も洗わた。

「市川りえ」ちゃん。お姉ちゃんが持っていた「Simple Side.」を見てどうしても自分のが欲しくなってやって来たんだそう。「じっくりと 深呼吸して 体の中に 澄んだ空気がはいってくるように ∀KIKOの絵を見つめていると 息をしている音が 聞こえてきた気がした」ノートのメッセージがそのままSimple Side.になっていた。素敵。話してる時は全然気づかなかったけど、ひょっとしてお姉ちゃんってギャラリーnociw時代からのファンのあの「市川めぐみ」ちゃんのことかな?ここ何年か会ってないけど、この詩的な文章を見てたった今、閃いちゃった。

毎度の「ヒロミ」もう昨年のござれ市も、ほとんど顔を出しているコアなござれファンとなってしまった。(笑)「2010年、楽しい予感しかしません!」と断言するヤツは、本堂で行われる密教の儀式「護摩炊き」に参加して「はーっ。今年はしょっぱなから清められっぱなしです」とピカピカしながら豪快に笑っていた。「これからもアンテナがキャッチするままに旅をしていくつもり。今日は宇宙(本)を買って帰ります!」とでっかいことを言って笑いながらさっそうと旅立っていった。

個展があった「Shu」で働いていた「haka」。今はShuを辞めたが、後ろにいる親友の「nao」が彼女の「aya」と今はShuに住みながらayaがお店のスタッフとして働いている。二人とも初ござれでどんぴしゃだったらしく、hakaは私のstone drawingやポスターを直感で買った他にも、畑で種を蒔く時に欲しかったビクやらザルやらをたくさん買い込んでいてnaoは傍らでニヤニヤ笑っていた。おまけに帰りは荷物を積んでアトリエまで送り届けてくれ、しまいには夕食時にキッチンに立って働いてくれたりもしていた。いったいこの二人は何者なんだろう?とにかく超強力な仲間が増えたことだけは確かなようだ。本当に個展の度に家族が増えるよなー。感謝です!